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銀河を翔る助平
官能リレー小説 - SF

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銀河を翔る助平 4

「おい姫様、革命を起こしたってことは国家反逆罪だろう?奴らも覚悟なしには立ち上がらないだろ、俺達宇宙海賊にしたって、どこかの軍に討伐されたりすることも覚悟の上で海賊稼業やってんだ。いまさら命の心配は無用だぜ!」

「えっ・・・。」
姫様は驚いた表情になる。
「ああ、心配いらねえ。俺達が王国再建の手伝いをしてやるよ!」

へへ、燃えてきたぜ。ようやく大仕事が見つかった。これで俺も頭領として面子が立つってもんだ。

「待って下さい頭領、私は反対です」
「…クロイツ!」
このクロイツというのは海賊団の副頭領で、俺を降ろそうとしている連中が密かに次の頭領にと推している男だ。本人もそれを意識しているのか、何かにつけて俺に反対してきやがる。しかも頭の切れる奴なもんで、俺はいつも言い負かされちまう。
「考えてもみてください。革命で混乱しているとはいえ、正規の軍隊を相手に戦って勝てると思いますか?兵力も練度も向こうの方が上でしょう」
「じゃあお前はこの姫様を見捨てようってのか!?」
「頭領、あなたは海賊団のトップとしての自覚が足りない。人情に厚いのは良い事だが、そのために団全体を危険に晒すような真似をされては誰も付いて行かなくなりますよ?」
「なんだと!?テメェ!!」
「まあまあ頭領、落ち着いて…」
思わずクロイツに殴りかかろうとする俺をロッソが押し止める。頭領としての資質について指摘されて、ついカッとなっちまった。いかん、いかん…ここでキレたら奴の思うツボだ。
「た…確かに正面きって戦っても勝てないかも知れん!だが何か手はあるはずだ!何かが…!」
「ハァ…どうしてもやりたいというなら私はこの仕事からは抜けさせてもらいますよ。可愛い部下を無駄死にさせたくありませんからね」
「勝手にしやがれ!」
こうしてクロイツと奴の部下は今回の作戦から外れる事となった。でも待てよ?アイツの部下って確か…
「戦艦2隻、人数にして約2000人です…」
戦う前に兵力の2割を失ってしまった。前途多難だなコリャ…。
「あの…」
振り向くとアイナ王女が申し訳無さそうな顔で立っていた。
「私のせいで仲間割れをしてしまって…」
「き…気にすんなって」
「そうですよ。いつもこんな感じですから」
「馬鹿!余計な事言うなよ」

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