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銀河を翔る助平
官能リレー小説 - SF

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銀河を翔る助平 12

若干の痛みと肉棒の感触がアイナに伝わり、彼女の手が自然とカイザーの背中へと触れる。
「カイザー様、私もう女になったんですね」
媚薬により発情していると言え処女を失った肉壺の締め付けは変わらない。
「少し激しくするぞ」
カイザーの腰が動きが徐々に激しくなりアイナは未知の快楽に溺れていった……。


 アルビオン王国宇宙艦隊総司令部を訪れたカインは、部下から状況を聞き出し指示を出していた。
「アリスの情報は正確だな」
「あの怪盗、また出たのですか?」
「彼女の情報は本当に役に立つな。本来なら我が妹となっていた娘だが…」
「摂政殿下…!」
「彼女の母は父上の妾だった…それが母上の側近らの謀略により海賊に売り飛ばされ、彼女は胎内にいながら船娼婦にされた」
「どこの国でも良くある事です。それが王家の為であり…」
「それにしても非道い話じゃないか。本人はその事は知らないがね…」
そこまで言うとカインは参謀長の方に向き直って言った。
「さて、今回はカイザーに少しばかりがんばってもらおうじゃないか…参謀長、宙域地図を出してくれ」
「殿下、一体何をお考えで…?」
宙域地図が床に投影され、カインは懐からレーザーポインター内蔵の指揮棒を出す。
「現在カイザー一味はこの小惑星帯に潜んでいる。参謀長、君がロシュフォート艦隊の指揮官ならどうやって戦う?」
「定番なら砲撃戦ですが、今回はアイナ姫を確実に仕留める必要がありますから接近戦、もしくは白兵戦を挑むでしょう」
「流石だな、包囲殲滅戦に持ち込む訳か」
「摂政殿下はカイザーを助けるおつもりですか?」
「私はロシュフォートをアルビオンと同じ政治システムにしたいと考えている。そのためにカイザーを利用するだけだ」
爺と参謀長は驚く。
「前ロシュフォート国王は以前から国を憂いていたし、一応あそこは我が母の祖国だからな。戦乱を起こすのは我々の様な特権階級者の欲…だが抑制できるのもこの階級の者達だ」
「では高機動巡洋艦と戦闘艇による攻撃ですな……」
「ステルス戦闘艇(宇宙潜水艦)による雷撃も忘れずにな」
「はっ!」
「それと、一つ噂を流してほしい…ジイ、参謀長、耳を貸せ」
カインは二人に耳打ちした。
「殿下もお人が悪いですな…」
「革命なんてロクなもんじゃない。それを潰すためならこれぐらいするさ…」
カインは宙域地図を見ながら言った。

一方、ロシュフォート新政府軍はカイザー一味の殲滅作戦を開始していた。表向きは海賊に捕らわれたアイナ王女の救出という名目である。

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