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GUARDIAN GIRL
官能リレー小説 - SF

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GUARDIAN GIRL 9

そしてほかのウィンドウのうち、1つの大きいウィンドウには、赤色を基調とした塗装の妙なデザインのロボット・・・なのかな?の頭から肩にかけての姿が映し出されていた。

その時オペレーターの1人が、鬼島さんたちを呼んだ。

「接続準備、OKです。」

「よし、接続したまえ!」

「接続開始!」

その声とともにトモエちゃんは目を閉じた。コクピット内に配線のようなものが光り、トモエちゃんと繋がってるみたい。

「接続中・・・同調率、48%、49%、50%・・・・・」

「やったわ、ついに同調率が50%に達したわ!」

「まだ上がっていきます!53%・・・54%・・・・・54%です、同調率、54%です!」

ふいに、鬼島さんが僕に話しかけてきた。

「武美君。これが君がスカウトされた理由なのだよ。」

「鬼島さん、どういうことですか?」

「君はトモエ君を抱いて、たっぷりと精液を彼女の胎内に出したね。」

僕は真っ赤になって答えた。

「は、はい・・。」

「君の精液には、機体と搭乗者の同調率を大きく高める力があるのだよ。過去の同調率の最高記録は、40%だった。」


「は、はぁ…」

突然、専門用語で言われて理解できずに気の抜けた空返事が僕の口からこぼれた。

「今は、時間がないから最低限の事だけを話す。あれは、対異邦人用最終兵機『女神の鎧』〔アイギスアーマー〕の1号機『朱雀』。『異邦人』と戦うための我々の切り札だ!」

鬼島さんが叫びモニターを指差すとモニターに映されたロボットからいくつかのパーツが外されて、真紅の鋼鉄の女神が姿を表した。

「さあ、君にはまだ役目がある、〔アイギスアーマー〕にリンクしてトモエ君のサポートをしてもらう」

「いきなりそんな事言われても…」

「大丈夫だ、今回は朱雀だけだから君は戦闘を体験してもらうだけで十分だ、リョウト君!漢なら護るべきもののために戦う事を躊躇うな!戦うチャンスを誇りに思え!」

「ハイ!」

鬼島さんに焚き付けられて僕はとにかく出来ることならなんでもしてやる。そんな気持ちになった。

「よし、それでこそ漢だ!」



僕はエリカさんに案内され、作戦室の一番後ろに鎮座する巨大な脳ミソのようなかたちをした機械の中に案内された。

「リョウト君、カッコいいわよ。今回は座っているだけで平気だから。でもね、声は朱雀にとどくから…トモエちゃんも初陣で不安だから助けてあげてね。」

エリカさんはそう言って扉を閉めた。

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