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GUARDIAN GIRL
官能リレー小説 - SF

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GUARDIAN GIRL 49


「戦場で浪漫が通用するか!貴様には失望した、もう死ね」

黒獅子は手甲から爪を伸ばし玄武を切り裂く…



はずだった、しかし、黒獅子の爪は宙を切り、玄武の拳が黒獅子の頭部を捕らえていた。


「う…うわぁあああッ!」
「ぐぅ!?」

黒獅子の顔面、面頬型の増加装甲が歪み、コックピットにはセンサー類の異常を告げる警告音が鳴り響いた。
リョウト=玄武は技こそ続かないがその一撃たるや、両者の技術差を埋めるには十分と言えた。

「きいい…勢い任せの猪武者がッ!」

黒獅子パイロットも余裕が無くなって来たか形振り構わぬ叫びを上げ、後方によろめいた勢いで玄武の金的に爪先を叩き込んだ。
既に武人というよりも裏路地の喧嘩屋だ。

「む…ぐぅう?」
「どうしたの坊や!タ○○マちゃんが潰れちゃったァ?」

『落ち付いて!リョウト君の…えと…アレ…が…潰れた訳じゃないのよ!』

エリカの見立てで生身の人間に換算すれば、睾丸の片方ぐらいは軽く破裂する数値。
リョウトの幻痛はまともに立って居られるモノでは無い筈。
そして玄武の…いや人型機械で特に繊細な脚部機構にも異常が出ている。

『む…?』

男性陣が苦痛に同意する様な錯覚を示す中、鬼島だけは冷静に戦況を見極めていた。

慣れた格闘家ほど金的目潰しの機会を逃さない…それは特に技量の足らない相手を短時間で無力化する為。
そう…黒獅子にも余裕が無いのだ。


金的潰しの激痛がリョウトの意識を遠のかせる。

 んー、僕は・・・・・

「ああああっ!」
「きゃあああっ!」

 女の子の悲鳴・・・・・はっ! トモエちゃん、チヅルちゃん!
「うっ!」

2人の悲鳴が意識を呼び戻してくれた。まだ痛いけど、戦えないほどじゃ・・・ない!

「いくぞっ!」

リョウト=玄武は低く身構えてダッシュ!

ドドシン!

黒獅子は腰に痛烈なタックルを受けて押し込まれる。

そのまま玄武は黒獅子の腰を両手で抱きこむと、そのまま黒獅子を担ぎ上げた!

「どああああ!!」

その勢いのまま渾身の力で背後へ投げ、黒獅子を頭から大地へ叩きつけた!

「うわっ!!」

さすがの黒獅子もこれにはたまらず、手にしていた鞭を手放してしまう。

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