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GUARDIAN GIRL
官能リレー小説 - SF

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GUARDIAN GIRL 43


「そんな…姉さんはあの時…」

そんなふたりよりもリョウトは動揺する。

忘れることの出来ない懐かしい声、どんなに望んでもふたたび聞くことはかなわないと思っていた姉の声が女性型ギガンティックから放たれたのだから。
「そんな見た目で動揺を誘っても!」

最初に気を持ち直したチヅルが女性型ギガンティックを射つ。

「そんな攻撃…」

女性型ギガンティックが腕を振るとバリアのような物が現れ、青龍の銃弾を防ぐ。

「まだまだ〜!」

続いて、トモエが斬り掛かるも、まるで踊るように避けられカウンターで蹴りを食らいふっ飛ばされてしまう。
女性型ギガンティックの胸部が開き中から『異邦人』が出てきた。

「作業がまったく進まないから来てみれば、まさか模造品が邪魔をしているとはな」

『異邦人』もこれまでに発見されていない女性の形をしていて、黒い甲殻はまるでボンテージドレスのようになっていて人間の素肌のような部分が見えている。
しかし、目元はマスク状の甲殻に覆われていて素顔(?)を見ることはできない。

「しかし、不出来なコピーだな、ワタシの黒獅子が本物の力を見せ付けてやるか」

『異邦人』はふたたび黒獅子と呼んだギガンティックの中に入る。


「馬鹿にするなっ!」

『異邦人』の言葉に激昂したチヅルが照準を黒獅子にあわせてトリガーを…

引くより速く距離を詰めた黒獅子が青龍の銃をへし折り蹴り飛ばす。

「馬鹿にするな?ワタシは事実を言っただけ」

黒獅子はふたたび距離を詰め、青龍のコックピットを守る装甲板を引き剥がす。
「チヅちゃん!」

体制を立て直した朱雀が黒獅子に斬り掛かる。
装甲板を剥がそうとするが、生体装甲の為に内部組織と接着されていて、剥がそうとするとミキミキときしむ。

その音の中、朱雀の斬撃!

黒獅子はターンするようにこれを避け、青龍からは離れることになった。

その時、ブレイン内部のリョウトに連絡があった。

「こちらスタインベック1、こちらスタインベック1、ディケンズ、応答されたし。」

他の部隊との連絡のとき、今回はリョウトにはディケンズというコールサインが振られていたのを思い出し、リョウトは答えた。

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