PiPi's World 投稿小説

GUARDIAN GIRL
官能リレー小説 - SF

の最初へ
 27
 29
の最後へ

GUARDIAN GIRL 29



辺りが暗くなり始める頃、なんとか競歩程度のスピードでは進めるようになってきたけど走ると言うにはまだまだ遅い。

「初日にしてはよくできたよね」

リョウトが満足そうに言うとチヅルが怒る。

「こんな不様な状態で満足しないで!
できていない事を認めないと進歩できないわ」

チヅルは身体が覚えるまで何度も訓練を重ねてきた。
だから、リョウトがなんでこんな状態で満足しているのかが理解できないのだ。

「そうかな?少しでも上達したことを喜ぶのも大事だよ」

トモエはリョウトをかばう。

「トモエは甘いわ」

「チヅちゃんがストイック過ぎるんだよ〜」

「なんか、ゴメンね…
汗だくで汚れちゃったしシャワー浴びようよ」

僕らは、トレーニングを切り上げシャワールームへ向かった。

がくん!

シャワールームは各更衣室の奥にある。

リョウトは男子更衣室の前でいつものように止まるとトモエとチヅルの手錠に引っ張られつんのめった。

「忘れてた。隊長に外してもらわないと」

「駄目よリョウト君。これも訓練の一環なのよ?」

「…えぇ!?」

「知らなかったのか?」

目を丸くするリョウトにチヅルは呆れて問いかけるとリョウトは頭をぶんぶんと横に振った。

ガチャリと音を立てて更衣室の扉が開くとシャワーを浴びた後だろう細身で筋肉質な青年が数人出てきた。

「お、ブレイン君。両手に花だな」

「うらやましい限りだ」

青年達はこの施設精鋭の戦車部隊の一員。

青年達は「御利益・御利益」と言ってリョウトの頭を撫で回す。

「こっちでいいのか?」

気付くとトモエとチヅルは男子更衣室のドアを開けようとしていた。

「駄々だ駄目だよ!女の子がこんな所に入っちゃ!」

「あ、ブレイン君ヒ・ドーイ」

「まぁ、こんな所だなんてあんまりだわ」

「差別よ差別」

青年達はシナを作っておどけて見せた。
「な?だ、そうじゃなくって…兎に角駄目〜!」

そう言うとリョウトはトモエとチヅルの手を引いて廊下を走った。足が繋がれていないと驚くほど速く走れた。

「はぁ、はぁ」

女子更衣室の前に着くとリョウトは息を切らせて肩を上下させた。

「こちらでいいのか?」

「私達、どっちでも大丈夫だよ」

リョウトは二人の裸の付き合いはありえてもほかの女性とは抵抗があった。

しかし、他の男達に二人の裸が見られるのには抵抗はもっと大きかった。

SNSでこの小説を紹介

SFの他のリレー小説

こちらから小説を探す