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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部 87

母乳がぎっしり満たされたミルクタンクは身動きするたびにプルプル震え、小ぶりなスイカほどもある胸が圧倒的な存在感を誇示する。
大きくやわらかなそうな20コの水蜜桃に、さしもの啓太も思わず生唾を飲み込んだ。
そんな中、案内してくれた女怪人は啓太にバケツを1つ手渡すと、とんでもないことを言い出した。

「さ、どうぞ啓太様。お気に入りの娘から搾っていってください。
 お好みの娘1人から搾るもよし、全員の母乳をブレンドしてもよし。
 どれも極上モノのミルクが取れますよ・・・♪」
「ちょ、ちょっと待てっ!?
 なんでオレがコイツラの乳搾りやんなきゃなんねーんだよっ!?」
「え?だって夢さまのために『おいしいミルク』が必要なんでしょ?
 だったら搾りたてが1番に決まっているじゃないですか?」
「・・・・・・ッ!?」

新たな性癖に目覚めそうなうれし恥ずかしのシチュエーションに、啓太はどこからどう突っ込みを入れたらいいのかわからず、再び絶句してしまうのだった。
梅干大の脳みそをフル回転させて頭を整理し、突っ込みたい候補を絞り、ランク付けし。
ようやく言いたいことを決めるまでの時間、たっぷり1分。

「ちょ・・・ちょっと待て。なぜにオレが搾る・・・?」
「そりゃあ啓太様からのお見舞いの品ですもの。
 啓太様が心を込めて搾ったものだと思えばうれしいでしょう?」

何を当たり前のことを言っているんです、啓太様と言わんばかりの様子でおっしゃる怪人さん。
・・・それは確かにその通りなのだが。
これがそれに当てはまるかどうかは、はなはだ疑問である。
仮に当てはまっても善意よりも、性欲とか邪な思いがこもってしまいそうな気がする。
どうすればいいのか固まっていると、何を勘違いしたのか飼育員の怪人がありがた迷惑なアドバイスをよこしてきた。

「啓太様?搾るなら単品よりブレンドのほうがいいですよ?
 候補が決まらないなら全員『味見』していってもかまいませんし」
「・・・・・・ッ!?」

その言葉に啓太はモロに想像して勃起した。
それは啓太が新たに母乳属性に目覚めた瞬間でもあった。
おめでとう啓太クン!君はこれでまたまともな人生から一歩外れたよ?
・・・と、まぁ冗談はさておき。
飼育員の一言で、スイーツ・ホルスタインたちの期待が一層膨らみ、逃げられない雰囲気が形成されつつあった。
今まで搾乳機や飼育員に絞ってもらうことは多々あれど、主人である啓太直々に味見してもらったり搾ってもらったりすることは、彼女らにとって何よりも名誉なことなのだ。
常人にはまず理解できない感覚だが。
もしこれで誰か『選ぶ』なんて行動をとってみれば、残された連中がどうなるかわからない。

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