世界の中心で平和を叫ぶ。第2部 86
案内された先にいたのは10名ほどのほどの牛娘たち。
これ全てがスイーツ・ホルスタインである。
ホルスタインと言うだけあって、1番小さくて爆乳並み、大きいのとなると魔乳と呼ぶべきでっかい乳房が啓太を圧倒していた。
啓太が圧倒される中、鈴と空は久しぶりに会う仲間との再会を楽しんでいた。
「鈴!空!ひさしぶり!元気してた!?」
「はいっ!千雨さんも海さんも、みんなお元気そうでうれしいですっ!」
「でも驚いたわね〜。昔は母乳が出なくて泣いてた胡桃ちゃんがここにいるだなんて」
「えへへ・・・。啓太様や飼育員のみなさんに優しくしてもらったおかげですよぅ♪」
何やらずいぶんと楽しそうなので、その間、ここに集められたスイーツ・ホルスタインたちについて説明しよう。
彼女たちはこの『牧場』において、量・品質ともに最上級品と認定された10人の女性たちである。
啓太は彼女たちからおいしく新鮮な母乳を夢のお見舞い品として届けようと思ったのである。
何しろ彼女らのミルクは味だけでなく栄養価も抜群。
ファミレス『デリシャス』他、地上の店舗でも大人気の商品である。
「こらっ!いつまで話してる!?啓太様がさっきからお待ちだぞ!?」
『あっ・・・!?も、申し訳ございませんっ!』
「鈴様も空様も気軽に世間話とかしないでください。
下の者に示しがつきません」
「い・・・いえ、下の者だなんてそんな・・・」
「そうです。私たちはただ啓太様のおそばにいるというだけで・・・」
「こ〜らっ。謙遜しないのっ。
あなたたちはこの『牧場』の期待の星なんだから♪」
「海っ!私の言葉が聞こえなかったか!?」
「きゃんっ!?す、すみませんっ!!」
・・・なんかすっかり啓太が忘れられている。
主人公の立場がないので、そろそろ本題に移ってもらうとしよう。
「申し訳ありません、啓太様。私の教育が足りないばっかりに」
「あ、いや、いいって。それより早く頼んだミルクをくれないか?
早くアイツを元気にしてやりたいんだよ」
「かしこまりました・・・。おい、おまえたち!
啓太様がオマエたちのミルクを御所望だ!」
『は〜いっ♪』
すると10人のスイーツ・ホルスタインたちは何を思ったか、突然自らの服に手をかけ、その豊満すぎる乳房を露出させた。
「なッ!?ななな・・・ッ!?」
今まで何人、何十人もの女怪人たちを抱いてきた啓太だったが、さすがにこの光景には絶句した。