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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部 1


ピョインっ、ピョインっ・・・!

漆黒の闇に包まれた静かな公園。
そんな中、ぴょんぴょん飛び跳ねる3つの小さな影。
動物にしてはそのフォルムは妙に丸っこく、ボールにしてはやけに不規則な動きをする3つの影。
そしてその背後には3つの影を追う人影1つ。

ガシュッ!

人影は懐に手をやると、胸元からバカでかいバズーカを取り出し、3つの影に銃口を向ける。
・・・懐にそんな大きなものを持っていた様子はないのに、一体どこからどうやって取り出したのだろう?

ガチッ・・・パシュッ!

引き金を引くと、驚くほど小さい音とともに砲弾が飛び出す。
どうやら人影は、3つの影のことを誰にも知られたくないらしい。
砲弾は途中で弾け、アメーバのように広がって3つの影に迫る。
すると3つのうちの2つに命中、影は『ベチャッ!』と気色悪い音ともに地面に落ちる。
残った1つは意思でもあるかのように飛び跳ねながら闇に消えていった。

「・・・チッ!逃がしちゃったか」

ダチョウの卵くらいの丸い影が闇に消えていくのを見て、人影は思わず舌打ちをした。
声からしてどうやら女のようだ。
その時、今まで雲に隠れていた月が顔をのぞかせ、正体を隠していた影たちの姿をあらわにした。
そこにいたのはバズーカを担いだ褐色長身の若い女。
程よく日焼けしたような身体は健康的な色気にあふれ、短い銀色の髪とよく似合っていた。
しかし問題は彼女の足元にいる2つの影の正体。
それは鳥もちらしきものの中で暴れる1匹の虫と、緑色をした不気味なボールだった。
虫の大きさはラグビーボールほど。種類はカナブンとか言うものだろうか。
緑色のボールの大きさはビーチボールほどだ。
モコモコしたその外見は、まるで北海道は阿寒湖のマリモのように見える。

「・・・公園から逃がしたのはまずかったな。
 人に見つかる前に、早く追いかけてとっ捕まえないと・・・!
 そーゆーわけだから、アンタたちは私の中でおとなしくしてなさいね?」

バズーカ女はそう言うと、じたばたと悶える異形の生き物(?)に手を伸ばした。
身の危険を感じたのか、2匹は必死になって暴れるが、とりもちのようなものは外れない。
彼女は2匹をとりもちごとひょいと持ち上げる。

「残念だったわね、お2人さん。
 それはうちの開発部特製の怪人捕獲用のトリモチ弾なの。
 破裂して数分で固まっちゃうのが難点だけど、一度捕まったら最後、もう逃げられない。
 後で外してあげるから、おとなしくしていることね?」

女はそう言うと、着ていた服の胸元を開いて牛のような豊満な乳房をあらわにする。
ブラジャーをしていない大きな胸の谷間に、暴れる2匹を抱き寄せる。

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