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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部 85


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啓太たちが向かった先は、『畑』『牧場』と呼ばれる食料生産場だった。
アパレント・アトムの生命ラインを維持する縁の下の力持ちの集う仕事場である。
ここではスイーツ・ホルスタインなど非戦闘型の怪人たちが、24時間体制で食料や商品の原材料を生産しているのだ。
あ、今『な〜んだ』とか考えた読者の方。
彼女らの仕事をバカにしてはいけない。
彼女らの仕事は戦闘型の怪人たちの士気やコンディション、改造や武器の費用など意外と重要なウエイトを占めているのである。
啓太がちょっとだけ覚悟を決めて扉を開けると・・・。
そこには何とも色っぽい光景が繰り広げられていた。

「ハアッ・・・ハアッ・・・ハアンッ♪」
「んッ・・・くあっ!?」
「あ、ダメッ!?そ、そこの毛は切らないで〜っ!?」

搾乳機を取り付けられ、母乳を搾られる快感に喘ぐ牛娘たち。
愛液を特注の機械で吸い取られる植物怪人たち。
モコモコフサフサの毛を刈り取られ、素肌をあらわにしていく羊娘たち。
ここがホントに食料生産場なのかと疑いたくなる光景が広がっていた。
しかし見た目はどこぞの風俗店のようでも、やっていることは間違いなく食料や商品の原材料などの生産である。

「うう・・・。や、やっぱりここは慣れないな(///)」
「も、申し訳ありません。わ、私たちとしてもあのようなはしたない姿は見せたくないのですが・・・」
「そ・・・その、ああするしか他にいい手段がないんです・・・」

顔を真っ赤にしてできるだけ彼女らを見ないようにする啓太に、鈴と空は自分のことのように顔を赤くして謝罪する。
しかし彼女らが謝罪しているのは、本来啓太に捧げるべきものを怪人たちの食料にしていることで、決して色っぽいことになってしまったことではない。

「い、いいよ。それより早く用事を済ませてしまおう?」

啓太はそう言うと、母乳を搾られるスイーツ・ホルスタインたちの繋がれた房に向かった。
そこでは母乳を搾られ喘ぐ怪人たちの裏で、ミルクでいっぱいになったタンクを運んだり彼女らのために敷かれたわらを取り替える作業着姿の怪人たちが待っていた。
そのうちの1人が啓太に気づくと、作業をやめてあわてて啓太を出迎えた。
「いらっしゃいませ、啓太様。
 わざわざこんなところまでご足労いただき、真にありがとうございます」
「い、いやいいよ。それより頼んでた娘は用意できたかな?」
「もちろんでございます。夢さまのお見舞いの品にふさわしい、『牧場』自慢の娘たちをそろえました。  どうぞ、こちらへ。みな啓太様をお待ちになっています」

彼女はそう言うと、啓太たちをある場所へと案内してくれた。

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