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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部 48

カエル怪人は戦闘員に捕まった美加と呼ばれたウエイトレスの肩をつかむと、歯のない大きな口をガパリと広げる。
そして粘液にまみれた赤い口の中が見えたかと思った瞬間!

バクリッ!

美加と呼ばれた女怪人を、肩近くまで一口で食べてしまった。
歯のないおかげで身体が食い千切られることはなかったが、嫌悪感が先に立つのか、食われた美加はジタバタと暴れる。

「み、美加ッ!?」

仲間のピンチに、ウエイトレスの何人かは食事用のナイフやフォークを武器に救出に向かおうとする。
しかし戦闘員がジャマして思うように進めない。
そして美加の頭を飲み込んだカエル怪人は、彼女を加えたまま口を天井に向ける。

「〜〜〜〜ッ!〜〜〜〜ッ!!」

ズルッ・・・ズルッ・・・!

当然美加の身体は重力に従い、どんどんカエルの口の中に落ち込んでいく。
美加は必死に抵抗しようと口から出ている手足を暴れさせるが、それは口の中に落ちるのを手助けするだけだった。
美加が暴れるたび、カエルの口の粘液が潤滑油として彼女の身体に塗りたくられていく。
肩近くまで食われた彼女の体は上半身、腰、尻・・・と少しずつ飲み込まれていく。

ずるんっ・・・!!

「み、美加ァッ!?」

そしてついに美加の身体はカエル怪人の身体に収められ、生々しい音とともに怪人の腹が膨れ上がる。
そして腹の膨れはそのままどんどん下へ落ち込んでいき・・・。
ヘビのように太いシッポと通じて店の外へと運ばれていく。
また1人、啓太の怪人が敵の手に落ちてしまったのだ。
その事実に、無力なウエイトレスを演じる女怪人たちは悔しそうに歯軋りする。
正体を明かして戦えばこんな奴ら物の数ではない。
彼女らは確固とした自信を持ってそう思っている。
しかし啓太の『一般人の前ではむやみに正体を明かさない』という命令の下、無力な一般人を演じ続けているのだ。
せめて客たちさえ避難できれば。
ウエイトレスたちはそう思わずにはいられなかった。
そして1人、また1人とウエイトレスが食われていく。
夢の授けたプランを果たす間もなくやられてしまうのか?
そう思われたその時だった。

ヒュッ・・・パアンッ!!

突然カエル怪人の頭がザクロのように弾け飛んだ。
カエル怪人の頭だった肉片が、辺りに飛び散る。
頭を失った胴体は壊れた噴水のようにビュクビュクっと男の射精のように血を噴かせ、地面に倒れた。
一体何が起こったのか!?

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