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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部 45


(あー・・・。性欲を抑えるつもりが爆発しちゃったか。
 やっぱ行き当たりばったりじゃうまく行かない、か。
 ・・・仕方ない。ここは1つ責任を取ってお相手させてもらうとしますかっ)

啓太は覚悟を決めると、3人の身体を強く抱きしめる。
その行動の意味を理解した3人は、心底うれしそうな表情で啓太に身体を摺り寄せる。
先ほどの心たちへのオシオキHとは全く違う空気で始まったその一部始終を、部屋の隠された入り口からこっそりのぞくモノがいた。
刀と夢だ。

「あ、始まった。いいなぁ・・・。
 私もこのところ、全然相手してもらってないのに・・・」

普段はクールな女剣士も、この時ばかりは1人の女に戻って素直な気持ちを吐露する。
しかし啓太の成長を見守りたい夢はすばやく釘を刺す。

「刀。気持ちはわかるが、乱入しようなんて思うなよ?
 我々が出たら、その時点で3人のチャンスをつぶしてしまうことになるのだからな」
「わ、わかってます。私も啓太様の所有物の1人ですから」
「よろしい。詫びと言っては何だが、後でポイントに色をつけておこう。
 今晩にでもかわいがってもらえ」
「・・・!!あ、ありがとうございますっ!」

思わぬ報酬に、刀はつい声を大きくして礼を述べる。
普段は啓太の右腕として厳しい夢だが、彼女は決して鬼ではない。
部下の気持ちを汲んであれこれ手を焼いてくれることから、アパレント・アトムの中でもかなりの人望を集めている。
これでここの視察は終了だな。
夢はそんなことを思いながら甘い一時を過ごす啓太たちを見守る。
しかし安心するのはまだ早い。
この後、地上に進出する際に懸念していたあるデメリットが、覗き見している夢たちに直撃することになるのである。

ブルルルル、ブルルルル・・・ッ

突然携帯型の通信機が震え出す。相手はここのウエイトレスのもの。
緊急のことがないかぎり、連絡をよこすなと言ったのに。
楽しみを中断され、少々相手のことを忌々しく思いながら電話に出る。

「私だ、一体何が・・・」
「申し訳ございません、夢さま!今すぐ啓太様を連れてそこから退避してくださいっ!」
「・・・ッ、何事だ!?一体何があった!?」

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