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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部 41

部屋の入り口で主君に手を上げるという行為を知った夢は怒り狂い、心を処刑しようとそのドアに手をかけた。
しかし啓太がブチキレたのを見てから、夢は怒っていたことなどきれいさっぱり忘れてしまった。
否、そうではない。
今までの啓太にはない、見事な成長ぶりへの感動が不埒な部下への怒りを超えたのである。
念願の組織の長としての成長を、夢が見逃すはずもなく。
こうして刀と一緒になってデバガメしている・・・というのが今までの経緯である。

――オラオラ、どうした!?オレを歓迎してくれるんじゃなかったのか!?
 へたばるにはまだ早いぞ!?――

夢と刀の視線の先では、ウエイトレスたちを手だけで次々とイカせまくっている。
そしてその股間では、根元までずっぷりとくわえ込まされた心が悲鳴をあげ、許しを請うていた。

「うわ・・・。す、すごい・・・。あんなに激しく・・・。
 ゆ、夢さま、本当にあの方は啓太様なんですか?
 あの激しい気性・・・まるで別人のようです」
「啓太様はこの半年、我々怪人に報いるため、数多くの者を幾度となく抱いてきている。
 本来、アレくらいのことなどできていて当然だったのよ。
 もっとも啓太様はお優しいから、そこまでできなかったようだけど」
「そ、そうなんですか・・・」

まるでケダモノのように犯されている心たちを見て、刀は知らず知らずのうちに股間に手を伸ばす。
普段なら絶対に見られないであろう光景に興奮したのか、すでに秘裂は潤っていた。
覗き見した挙句に膣を潤ませるという事実に、刀が真っ赤になっているのを尻目に、夢は自分の教育が間違っていないことを確信した。

(どうだ、クロック!
 私の教育がぬるいなどと言ってくれたが、啓太様はご覧のとおり、確実に成長なされているぞ!)

夢はうれしかった。啓太がちゃんと成長していたことに。
啓太は優しい。自分たち怪人のために悪の組織のトップを務めてくれるほどに。
しかし世の中はそんなきれいごとが通るほど甘くはない。
とは言え、突然世の中の厳しさ、裏側を見せたとところで拒絶することは目に見えている。
だからこそ夢は、啓太に『価値観を変えられないまでも世の中の厳しさを理解させる』レベルでの教育を施してきたのだ。
こうして成果を見せてもらえた以上、もう迷うことはないだろう。

(あとは啓太様には少しずつ全てを理解してもらうようにすればいい。
 そうすれば啓太様は本当の意味で我々怪人の主となることができる――!)

夢の教育の成果が出ていることなど露知らず。
啓太は今までより少しだけ過酷な、現実との向き合うことが本人の意思を完全無視して決定した。

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