世界の中心で平和を叫ぶ。第2部 38
そしてウエイトレスたちの言葉を証明するかのように、薙は拘束を破壊し、逃れることができないでいる。
そしてついに心の淫毒の爪が薙の右手に突き立てられた・・・!
「〜〜〜〜〜〜〜ッ!!??」
「な・・・ぎ・・・!」
声にならない悲鳴を上げてのけぞる薙。
何もすることもできずに見守るしかなかった啓太。
そんな2人を嘲笑するかのように半裸になったウエイトレスたちが笑う。
「うふふっ・・・啓太様ったら・・・。
薙様の怪力を封印もしないで、外に出してもらってたと思ってましたぁ?」
「ダメですよぉ〜?仮にも私たちの総統たるお方がそんなことではぁ。
ほら、空さま!彩夏さま!いつまでレズっているんです!?
ちゃんと啓太様を楽しませないとタメじゃないですか!」
「あ・・・はいぃ・・・。申し訳ぇ・・・ありませぇん」
「あ・・・は、啓太さまぁ♪彩夏のイケない身体をたっぷりとお召し上がりくださいませぇ・・・♪」
ウエイトレスたちの声に反応して、空たちが行為をやめて再び啓太に襲いかかる。
空が啓太にじゃれている間に、彩夏は啓太の剛直をつかみ、自分の秘裂に飲み込ませた。
「はうぅンッ♪」
「うくっ!?」
「やあっ、彩夏様ばっかりずるいですぅ・・・っ!
啓太様ぁ、空も彩夏様と同じくらいかわいがってくださぁいっ」
下では彩夏に剛直をいいようにされ、上では空の股間を顔面に押し付けられながら、啓太は考える。
(落ち着けっ!落ち着くんだっ!
これはチャンスなんだ!空の『力』さえうまく使えればっ・・・!
空も・・・彩夏も・・・っ、薙・・・だっ・・・て・・・!)
その時、啓太の脳裏に先ほどの光景が思い浮かぶ。
心の薬のせいで理性をなくした空と彩夏。
そして反抗してしまったばかりに、再び心に毒を盛られた薙。
あの時、薙の目は言っていた。
――啓太殿、申し訳ございません――と。
ぷちんっ、
思い出してはならないことを思い出してしまったとき、啓太の頭の中で何かが弾けた。
その瞬間、啓太の頭の中にあった空たち救出計画のことも全部吹き飛んだ。
空の母乳を使ってみんなを助けることも何もかも。
「・・・いつまで汚ねえ股間を押し付けてんだ、このバカ空ッ!」
「キャッ!?」
キレた啓太は秘裂を顔面にこすりつける不届きモノを怒りに任せて突き飛ばす。
その巻き添えを食って腰を振っていた彩夏の膣から啓太の剛直がちゅるんと抜けた。
突然の啓太の変わりように驚く面々。
だがこれはほんの序章に過ぎない。
彼女たちが怒らせてはならない相手を怒らせたと知るのは、もうすぐそこまで迫っていた。