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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部 300


声をかけられ、振り向けばそこにはボロボロになりながらも安堵のため息をつく女怪人の姿が。
まるで状況のつかめない夢だったが、その怪人には見覚えがある。
ケイロンとかいうクロック派の怪人だ。なぜ彼女がここにいるのか。
なぜ彼女はこれほどまでに傷だらけになっているのか。
なぜレックスは別人のような身体つきをしているのか。
なぜ啓太は全裸で正体もあらわに、瓦礫の上に横たわっているのか。
周囲にあるこの巨大な2つの繭は一体何なのか?
何1つ夢には何もわからない。
そんな中、放置されたレックスは何かに取り憑かれたかのような動きで啓太に近づいた。

「ッ!?し、しまっ・・・!」

すでにレックスが無害化されたことがわかっていない夢は、あわててそれを止めようとしたが、そこで見たのはまたもや信じられない光景。

「は、はあぁ・・・♪な、何・・・?何、コレぇ・・・?
 す、ごい・・・っ、何でこんなっ・・・!ああ、しあわせェェっ・・・!」

レックスはヤバい薬をキメたかのように、恍惚の表情で啓太に触れていた。
おそらく再改造されたための行動なのだろうが・・・。
殺されかけたり、命のやり取りをした者たちからすれば滑稽を通り越して不気味にすら見える光景だった。

「はあぁ・・・♪気持ちいいぃ〜〜・・・♪
 もっと・・・もっとおおぉぉぉ・・・♪」

トリップ状態のレックスは啓太に触れ、歓喜に震え。
その手を取ってまた歓喜に震える。
その目は完全にイッてしまっており、行動も手を顔にこすり付けたりなめたりと行動も変態っぽくなってエスカレートしていく。
さすがの夢とケイロンも、啓太の貞操を守るためにもこれを見過ごすわけには行かなかった。

「な、何をしてるか、この変態っ!?」
「け、啓太様っ、啓太様っ!?ご無事ですか、啓太様ーっ!」

まだ戦いも終わっていないと言うのに、実にのんきな連中であった。
「あっ夢様!!」
「それにリベリオン様も……」
「ほっ…ご無事でしたのね。」
夢とケイロン達が啓太を巡りレックスと揉めている所、勝手に脱走した啓太の捜索をしていた、啓太の忠勇なる美少女近衛騎士のリベリオンナイツのエレメンタル・フレア、エレメンタル・アクア、エレメンタル・ウィンドがやって来た。
最も、啓太を探す途中で多数のヒーローや怪人相手に派手に暴れて、メイド服は汚れていた。

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