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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部 264

本来ならものすごいパワーとスピードで突っ込んでくるはずなのだろうが、いかんせん吹き飛ばされていく兵士たちのせいでスピードもパワーも半減している。
これなら余裕を持ってよけられる。乱がそう思いつつ回避したそのときだった。
逃げようとした足に絡みつく、重いものの感触が走った。
思わぬアクシデントに驚いて見てみると。
そこには虫の息のダークギルド兵士が乱の足をつかんでいるではないか!

「ハッ!?しまっ・・・!」

ドジュッ・・・!

次の瞬間、乱の身体にトプスの3本の角が突き刺さる。
何とか急所こそかわしたが、大ダメージであることに変わりはない。
しかもトプスの技の大半はここからが本番であることを、彼女はこれまでの戦いからいやというほど知っていた。

「おうりゃああぁぁッ!!」

3本の角を突き刺したトプスはそのまま乱ごとジャンプ。
そして両手で彼女を固定して地面にたたきつける。

ゴガンッ!

「がはあっ・・・!?」

地面をへこませるほどの衝撃に乱は骨の折れる音ともに、血反吐を吐いた。
トプスの得意技『フライング・ボム』の変形技だ。
しかしあれだけの衝撃を首に受けて、トプスにはまるでダメージがないというのは信じられない。
さすがは戦闘狂集団の怪人と言ったところか。
だが感心するのはまだ早い。なぜなら勝負はまだ終わってないのだ。
トプスはぐったりしている乱から角を引き抜くと、今度は足をつかんで乱を地面にたたきつけ始める。
その激しさに乱だけでなくたたきつけられる地面までもが少しずつ、ドス黒い赤に染まる。

(ヤ・・・ベっ、このまま・・・じゃ・・・!)

命の危険を感じた乱はつかまれた足をすばやく鳥の足に変身させると。
その鋭い爪でトプスの腕を切り裂いた。

「・・・ッ!?ガッ、ガアアァァァッ!?」

腕の骨を砕かんばかりに突き刺さる激痛に、トプスは悲鳴をあげ、あわてて乱を投げ捨てる。
そこに迫り来るのは隙をうかがっていたダークギルドの兵士たち。
やっかいな2人が同時に弱ったと見るや、一斉攻撃を仕掛けて潰しにかかった!

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