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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部 233


(啓太様!敵の攻撃の勢いが弱くなってきました!
 そのままそのまま右手を振りぬいてください!)
「んぎぐぐぐッ・・・!・・・ッ、だあぁッ!!??」
「ぐおッ!?」

そして啓太が渾身の力で盾のついた右手を振りぬくと。
攻撃を受け流されたモーリーは、振りぬいた啓太の右手のせいで後頭部を強打、そのまま啓太の背後の地面にたたきつけられた。
自爆+カウンターでダメージを食らうMr.モーリー。
だがパラサイトはそこにさらに啓太に追撃を命じた。

(啓太様っ!左手を最大硬化っ!?)
「お、おおっ!?」

言われるがままに左手をゴツい鎧で覆っていく啓太。そして・・・!

「「はあぁッ!?」」
「おぶっ・・・!?」

パラサイトは半ば啓太の身体を操作しながら、盾で打ちのめされたモーリーの後頭部に、今度は左パンチをたたきつけた!
地面にめり込むようにキックを放つモーリーの身体が、その一撃でさらに小さく折りたたまれてモーリーは思わず苦痛の声を上げる。
子供の頃のケンカ以来、初めて使った暴力の感覚に、啓太は頭の中が真っ白になっていくのを感じた。
(啓太様!気を抜かないでください!いろいろな連中が接近しています!!!)
苦痛を受けたモーリーを視界から外さずに周囲を見ると、何人かの正義の味方と、それに倍する他組織の怪人がちらほらと姿を見せていた。

ヒュヒュッ!
何かが飛来する音を聞いて啓太が慌てて身をそらして避けると、それは苦無と呼ばれる忍者の武器だった。
「おいMr.モーリー、大丈夫か?!」
「うう・・・お前は風魔の・・・。」
モーリーの近くにはいつの間にか、彼を抱え起こすようにした男の姿があった。どうやら忍者型のヒーローらしい。


立ち上がったMr.モーリーは啓太を見据えると、何かを念じるような行動に出た。
(出力100%充填、照準座標、X18717、Y14452・・・・・・)
同時に、啓太達に向けて、忍者型ヒーローがさらに苦無を投げてきたり、怪人が瓦礫を投げつけてきたりした。
「モーリーパワー・フラッシュ!!!」
!!!!
上空から凄まじい光が降ってくる。その光は収束して啓太と仲間たちを包みこんだ!!!!
ドゴォン!
降ってきた収束光が地表で爆発する。
「ぎゃっ!!」
「ああっ!」
啓太達はばらばらに吹き飛ばされて距離が開く。
「食らえ、メメント・モーリー!!」
いつの間にかMr.モーリーの両腕はまっすぐに伸ばされ、先端が拳ではなくレンズかパラボラアンテナの反射板のようになっていた。
そこから、エネルギー光線が撃ちだされて瞬時に啓太を襲う!!
「がはっ!」
装甲を抜かれはしなかったが、啓太は痛烈な痛みとともに吹き飛ばされた。
「おのれっ!!」
啓太1人が狙われた隙に、イブたちが反撃に出る。

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