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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部 231

草と名乗る密偵は上司のサムライブレーダーに啓太の居場所を報告し。
「わかった直ぐ現場に向かう。お前はここの怪人どもの遺体の処理を任せる。」
「ははっ。」
報告を聞いたサムライブレーダーは草に現場に向かうと言うと草に無数の恐竜怪人の死体処理を命じ草は早速取りかかった。
「はいっやあぁ!!」
草に後処理を任せたサムライブレーダーは愛馬である馬型ロボット電光馬閃光に乗リベリオンの居る現場に向かった。
サムライブレーダー、ヒーロー協会日本支部のエース。
彼は啓太の大きな障害になるとはこの時は誰も知らない。



――――

また新たな脅威が出現していたその頃。
アパレント・アトムの面々も大パニックに陥っていた。
事態の収拾に当たっていた地上班も、情報収集に当たっていた本部もそれはもう。

「クロック殿!?これはどういうことでござるか!?
 主殿はそちらでしっかり監視していたのではなかったのか!?」
『それはこっちが聞きたいッ!雅ッ!これは一体どういうことだ!?
 啓太様はおまえらが監視していたのではなかったのか!?』

地上で暴れていた薙は、いまだかつてない主のピンチに、群がる雑魚を文字通り蹴散らしながらクロックに怒鳴りつけた。
クロックもさすがにこれは予想外だったらしく、めずらしく動揺した様子で雅にたずねる。
だが相手は仮にも情報部の部長。
しかも最初から啓太を送り出す気だった彼女が、その辺の言い訳を考えていないわけがなかった。

『やられたな。啓太のヤツ、いつの間にか監視のエレメンタルの連中を縛り上げ、録画画像と切り替えている。
 おそらく命令権を行使して脱出したんだろうな』
『なっ・・・何をのんきな!これは重大な問題だぞ!?』
『・・・ほう?啓太をここから追い出し、あの3人を監視につけたおまえがそういうことを言うのか?』
「くだらない言い争いはそこまでにしろ、このバカどもッ!
 今は啓太様のお命をお守りすることが最優先だろうがッ!?」

そこに割り込んできたのは夢。
今の彼女には誰が啓太を逃がしただの、そんなことはどうでもよかった。
誰か啓太を守れる護衛はいるのか。敵は誰で何人いるのか。
少しでもいい、啓太を救うための情報が少しでもほしかったのだ。
もっとも雅の場合はただの演技で、本気で言い争うつもりはなかったが。

『そうだな、確かに夢の言うとおりだ。
 こちらで知りえた情報のすべてを今、そちらに伝える。
 道中でこの騒ぎの張本人や正義の味方どもの遭遇も考えられるからな。
 不意打ちを食らわんように注意しとけよ!?』

だが雅のこの言葉はまったくの徒労に終わる。
この直後、彼女たち地上班は雅の上げた中でも特に危険な連中と遭遇してしまうのだから。

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