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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部 230


「ボクたちの作戦がそれだけ効果があったって事さ!
 じゃ、ボクは先に行ってるよっ!」
「!?おい、ちょっと待て。コイツらの始末はどうつける気だ?」

プテラの制止も聞かず、レックスは人型から恐竜形態へとあっという間に変形してしまう。
まわりには彼らに恨み骨髄の悪の組織の兵隊がわんさかいるというのに、ひどい話である。

「それの相手はプテラにまかせるよっ。
 早く行かないとおいしいとこ、食べ逃しちゃうからね。
 それじゃ〜ね〜っ!!」
「おい、待て・・・」

しまいにはプテラの言葉を完全に無視して、レックスは敵の囲みを強引に突破、そのまま啓太の出現ポイントへと駆けて行った。
1人残されたプテラは、無言で西洋槍のついた右手に額をこすりつける。
どうやらレックスの勝手な行動に頭を痛めているご様子だ。
やはり彼もこんなザコの相手より、噂の連中のボスとやりあいたかったのだろう。
だがこうなってしまってはそのザコを片付けない限り、啓太の姿を拝むことすらできない。
プテラはため息を1つついて頭を切り替え、右手の槍を敵に向かって突きつける。

「悪いが急用ができた。
 ここまで来たせめてもの礼に、私の本気を少しだけ見せてやろう。
 あの世で地獄の鬼にでも自慢してやるがいい」

その場にいたザコ怪人たちが全滅したのは、時間にして10分後のことだった。
正義の味方とザウルスペクター。2つの強力な勢力が啓太の元に集いつつあった。
そして、同時刻。
「「「ふぎゃぁぁあああ!!!!!!!!」」」
かちゃん!!
つい先ほどまで三方町駅前を暴れまわってたザウルス・スペクター達だったが、漆黒の和風甲冑の様なバトルスーツを纏った一人のヒーローによってあっさりと瞬殺された。
「これでこの地点の怪人共は壊滅か、つまらぬ物を切ったな。」

無数の恐竜怪人で積まれた死体の山を見上げてつまらない物を切ったとぼやく侍姿のヒーロー。
「サムライブレーダー様!!一大事でございます!!」
すると、そこへ密偵と思しきものが漆黒の侍甲冑のバトルスーツを着たヒーローの元へ現れた。
「草か何事だ、この地点は終わったぞ。」
「おお、流石はサムライブレーダー様。実はアパレント・アトム総帥リベリオンを三方町粗忽1丁目付近で発見、司令部からブレーダー様も迎えとの事です。」

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