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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部 24

「ふわぁ〜よく寝たぁ。」
そして、啓太は午前7時に起きた。
「おはよう御座います啓太様、昨夜はよく眠られたようですね。」
啓太が起きると同時に夢が部屋に入ってきた。

台所からはトントンと何かを切る音とともにおいしそうな食べ物のにおいがしてくる。
どうやら夢以外にも何人か来ているようだ。

「では、啓太様。空たちが朝食を作り終えるまで、今日のスケジュールを説明させていただきます」
「あ、うん。頼む」

啓太の返事に夢は軽くうなづくと、懐から手帳を取り出して今日のスケジュールを説明しだした。
「本日は8時までに身支度を済ませ、啓太様の学校に向かいます。
 ご講義は午前だけとなっておりますので、昼食を軽く済ませてからファミリーレストラン『デリシャス』、本部の『畑』『牧場』の視察に向かいます。
 その後通常通りの強化メニューをこなしてから夕食。
 1時間の休憩を挟んでこの間のミッションの経過報告を兼ねた会議を経て、本日は終了となっております。
 予定変更のご希望はございませんか?」

膨大なスケジュールに、啓太は文句を言おうとするものの。
何か悟ったのか、あきらめた様子で口を開いた。

「・・・あるって言っても聞いてもらえないんだろ?
 それと今日の護衛は誰がつくの?」
「私と空と刀。そして彩夏が護衛につきます」

ちなみに彩夏とはパラサイトの人間名である。
フルネームは冬島彩夏と言う。
名前の由来は冬虫夏草の怪人であることから来ている。
そうそうたる豪華メンバーに、啓太は少し驚いたような表情を見せる。

「夢も!?クロックを謹慎処分にしてんのに、大丈夫なのか・・・よ!?」
「啓太様の組織が、私やクロックがいないくらいで簡単にグラつくような、軟弱な連中だとお思いですか?
 それとも何か、私が一緒にいると何か不都合でも?」
「い・・・イエ、ナンデモナイデス」

今の組織の状態を知っていて、なおも啓太の敬語をするという夢らしからぬ発言に啓太は驚いたものの。
講義その他一切合切を受け付けませんと言わんばかりのものすごいオーラに、啓太はなす術もなく閉口するしかなかった。

「そうですか。それは失礼いたしました」

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