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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部 206


「それでは30分以内に戦闘準備を済ませてBゲートに集合しろッ!
 以上ッ!解散ッ!!」

その一言を合図に、みなが戦闘準備を整えるために散り散りに移動していく。
あるものはこの任務に向けて十分な武器弾薬をそろえるために。
またあるものは準備などとうに済ませたとばかりにBゲートへ走っていく。
頼もしくも恐ろしい、手強い連中が動き出したことを、啓太たちはまだ知らない。
―ヒーロー協会極東支部指令室―
「副会長、本当に鬼瓦に出撃許可を出して良かったのですか……」
秋元司令官は鬼瓦退出後、ヒーロー協会ニューヨーク本部にいる元五英雄の一角にして副会長大塔寺陣に連絡をしていた。
「構わんよ。秋元君、君も哲吾、いやゴルディオスの実力は知ってるだろう。」

「知ってはおります。しかし、万が一彼が負ければヒーロー協会の面子と国民の信頼は一気に落ちてしまいます。」
今回の事態の大きさに秋元司令はリスクの怖さを訴えるが、副会長の大塔寺は一行に動じなかった。
「…………もし、何かあったら翔影が切り札を使う手はずだ安心したまえ。」
「はっそこまで仰るのなら安心です失礼します。」
ガチャ!!
翔影の切り札を持ってると聞き秋元司令はほっとして電話を閉じた。
「小心者が!!そろそろ、極東の司令を変えるか…その前に可愛いドール達と戯れてよう。」
納得して電話を切った秋元司令官の小心さに呆れた大塔寺は極東司令官のすげ替えを決めると別邸の室内プールにいる彼の愛人達の所へ戯れに向かった。


――――

その頃。啓太たちは司令室で、先に集まった夢たち幹部の面々とその部下から、事の次第を教えてもらっていた。
それによると、事の発端は町にたむろしていた第3勢力の怪人たちの何人かが何者かに殺害されたことがきっかけだった。
自分たちにケンカを売ってきた連中の手がかりを求めて三方町に集まってきた第3勢力たちは、怒りと苛立ちを抑えつつ、不干渉に徹することでバランスを保っていた。
ところがそこにこんな事件が起きたからさあ大変。

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