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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部 191

彼女のレーダーが啓太以外の何者かの存在を察知したのである。

「・・・んん?」
「いかがなさいました、雅様?」
「いや、どうやら私たちは遅れをとったらしい。先客が来ているようだ」
「あら、そうでしたか?あんまり人数が増えては啓太様のお邪魔にならないかしら?」
「大丈夫だろう。啓太はああ見えて優しい男だからな。
 変なマネさえしなければ大丈夫だろう」

先客たちがすでにその変なマネをしていることなど露知らず、雅は楽観的な意見を述べた。
鈴と空としてもせっかく作ったスープをダメにしたくないこともあり、迷いながらも結局啓太の部屋に行くことにした。
そこに怒れる主人のすさまじい光景が広がっているとも知らず。

「啓太、入るぞ?」

そして啓太の部屋にやってきた雅は、そう言うと何の気なしに禁断の扉に手をかけた。
そして啓太の部屋で見たものは。

「「「・・・・・・ッ!?」」」
「はっ、はっ・・・はひぃっ!?」
「け、啓太さま・・・啓太さまぁ・・・!」
「ひ、イク・・・。イふの、止まらにゃひぃ・・・!?」
「ひゅ、ひゅるし・・・許し、てえぇぇッ!?」

3人は絶句した。
同僚や部下たちがイモムシのように床に這いつくばり、ビクビクと痙攣し続けていたからだ。
そしてその奥のベッドでは、幽鬼のごとく仲間たちを見下ろす啓太の姿があった。
仲間を見下ろす彼の目は、恐ろしく冷え切っていた。
なのにその目は怒りでらんらんと燃えていて。
さすがの雅も一瞬、目の前の男を別人と疑ってしまうほどだった。
雅はまだ知らなかったが、鈴と空は啓太の変化からすぐに察した。
悶えている仲間たちは、きっと啓太の逆鱗に触れたのだと。
そんな中、静かな怒りをたたえた啓太がゆっくりと雅たちに顔を向けた。

「・・・何しに来た?」

地獄の底から響くような、声。
今の啓太の怖さを身にしみて理解している2人は恐怖で声も出せない。
口が利けたのは今の啓太の怖さを知らず、かつ悪意を持っていない雅だけだった。

「ちょっとだけ休憩が取れたから、話をしに来た。
 ・・・しかしおまえのほうこそ、そいつらにいったい何をやったんだ?
 そいつらは鈴や空と同じように、おまえのためにやってきたんじゃないのか?」

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