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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部 189


「夢!刀!乱!?お、おまえらいきなり何やってんだ!?」

嫉妬に狂った3人の女怪人たちであった。
長いこと出番もなく、啓太と睦みあうどころか話すらできない日々が続いていた彼女らは、啓太つきのメイドという立場を利用して毎日のように『ご奉仕』しているであろうマイたちに鬱憤がたまっていたのだ。
そこに啓太と睦みあう光景を見せ付けられてはキレても仕方ないだろう。
そのやり方は過激極まりないが。

「マ〜ヤ〜?お疲れの啓太様に何をしているんだ〜?」
「ナニをしているんです。夢様こそ啓太様のお疲れを癒すところを邪魔しないでください」
「マリア!きっさっまぁ〜!啓太様に何と不遜にして不敬なことをぉ〜!!」
「ご、誤解です刀様!わわ、私たちはただ啓太様に喜んでいただこうと思っただけです!
 決して抜け駆けしようとかそーゆーわけではっ!?」
「マイ!てめえ、新入りの分際で、よくもオレの啓太様ぅお〜っ!」
「わ〜っ、乱様落ち着いてっ!?ちょ、きしんでます、武器がみしみしとヤバい音してますって!?」

啓太をバックに壮絶なつばぜり合いを展開させる、アホ6人。
啓太と朱鷺・蒼・みどりの3人はさすがにこれにはついていけず、メイド見習い3人組は身を寄せ合い、啓太は6人を何とか落ち着かせようと泡を食っている。
この光景を見ていると、とても他組織との戦争を間近に控えた連中の姿とは思えない。
しかしここにいる連中は間違いなく世間を恐れさせる悪の組織の親玉とその子分たちなのだ。
その証拠にこんな殺伐としたやり取りにも慣れてきた啓太が、彼女たちを落ち着かせようとある手段に打って出た。

「ええい、『いいかげんに暴れんのをやめんか、おまえら!!』」
「「「「「「「「「「ッ!?」」」」」」」」」」

その瞬間、部屋にいた怪人すべてが雷に打たれたように動きを止めた。
啓太が所有者としての発言権を行使したため、夢たちはその命令に従って動けなくなってしまったのだ。
怒り心頭の啓太。
こんなどーしよーもないことに厳しい訓練で見つけた能力を使うのはどーかと思わなくもなかった。
しかしそれはそれ、これはこれ。
とにかく自分をオナペットと何かと勘違いしているバカどもを何とかしたかった。

「け、啓太・・・様?」
「何・・・を、なさいます・・・っ!?」
「それは自分の胸に手を当てて考えろ。
 毎回毎回、人のことをオナペットみてーに扱いやがって・・・。
 そんなにたまってんならスッキリさせてやろーじゃねーかっ!?」
『ひ、ひいッ!?』

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