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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部 19


夢はそう言うと、クロックの首にかけた糸を外して部屋から出て行く。
どうやら自分に非があることを、頭では理解しているようだ。

「しばらくはそこでおとなしくしているんだな。
 啓太様のことだ、頭が冷えたとわかればすぐに謹慎を解いてくださるだろう」
「啓太様は今、何を?」
「エレメンタル・ガーディアンの3人が、今回の不始末のお詫びをしたいと言ってな。
 今は寝室で3人と戯れておられる。
 まったく大したものだよ、オマエの選んだ『教材』は」

そう言い残し、夢はクロックの部屋から立ち去った。
 
 
さてここで、さまざまな場所でさまざまな任務に就いて組織を支えている怪人たちの日々に触れてみたいと思う。
 
まず1人目は、一宮 桜。大きな眼鏡をかけた巨乳美人である。
彼女はアパレント・アトムの基地に程近い街に暮らし、ホステスをしている。
彼女はスイーツ・ホルスタインであり、B100、W61、H84というナイスバディの持ち主である。
非常にほんわかとした性格と、異常なまでのフェロモンで男たちのハートをひきつけて離さない。いつも客や近所の男から何がしかのプレゼントを贈られ、それを組織に上納している。


「ふふふ〜今週の上納の品も大収穫ね。これで今夜は啓太様にたっぷりと可愛がって貰えちゃうかも〜」
自宅のマンションで上納する高そうなプレゼントをみて喜ぶ桜。因みに桜の住んでるマンションは啓太の住むマンションと同じである。

今、このマンションに住んでいる住人は、みな啓太の組織に属する怪人たちで構成されている。
さすがに女性だけだと怪しまれるので、一部の怪人は男装して暮らしていたりする。
しかしあまりに美男(?)美女がそろっているため、結局目立っていることには啓太以外、わかっていない。

「さて、それじゃさっそく本部のみんなにプレゼントを持っていかないとね」

桜はそう言うと本日の収穫を持ってトイレに向かう。
そしてトイレに入り、鍵を閉めるなりドアの一面に手を当て、ピアノを弾くような動作で指を動かす。
桜の指が動くたびに触れたドアが色とりどりに輝きだし、やがてその動きが止まった。
すると今度は用を足すでもなく、トイレに座ることおよそ数分。
桜がようやくドアに手をかけて外に出ると、そこにはマンションとは全く異なるリノリウムの白くて広い空間が彼女を待っていた。
そこには武装した怪人たちに混じって、何人もの地上に派遣された仲間たちが荷物を片手に何かの検査を受けていた。

「あら?桜。今日はずいぶんと遅かったわね?」
「うん、今日はちょっとおみやげ持ってくるのに手間取っちゃってね」
「え?桜が来てんの?」

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