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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部 16

まして今は最愛のご主人様と永遠に別れるかもしれないとあっては、発情しても仕方ないのかもしれない。
そんな彼女たちを落ち着かせ、言うことを聞かせる方法。
それはある程度彼女たちの性欲を満たした状態で、ご主人様として命令することである。
それは半年前、護衛兼世話係として送られた彼女たちに幾度となく襲われ、戦い抜いた末に見つけた数少ない彼女たちの制御方法であった。
啓太はコホンと咳を1つすると、『ご主人様』を意識しながら3人娘に『命令』した。

「おまえたちっ!何、主人のオレ様を放ってアヘ顔さらしてやがるっ。
 まったく大した護衛メイド様たちだなぁッ!?」
「「「・・・ッ!!も、申し訳ございませんッ!!」」」
「大体、オレが、いつ、おまえらにSEXさせてやるって言ったんだ!?
 人の話も聞かねえでサカってんじゃねえぞ、この淫乱メイドどもッ!!
 おまえらの大事なご主人様の話をちゃんと聞きやがれっ!」

ご主人様と言うよりどこぞのチンピラのような怒りように、正気に返ったエレメンタル・ガーディアンの3人はあわててその場で土下座をして許しを請う。
彼女たちにとって、主人に恥をかかせるなどあってはならないことなのだ。
まして主人を自分の性欲を静めるための道具にするなど言語道断である。

「も、申し訳ございませんっ!」
「そ、そのっ、ご、ご主人様が私たちを不要とおっしゃったから、つい・・・!」
「ば、バカっ!フレアっ!」
あわててフレアの頭を床に押し付けて黙らせるアクアを見ながら、啓太は心の内でそっとため息を漏らす。

(やっぱり夢の言うとおり、言い方がまずかったか)

実は啓太、外見こそ怒っているように見えるが、実は演技をしているだけである。
これだけ強く言わないと、相手はそれを理解してくれないのだ。
啓太はこの半年、護衛兼メイドとしてクロックからよこされた3人を教材にして知らず知らずのうちにいろんなことを学びつつあった。

「・・・ったく、誰がおまえらのこといらないっつったよ。
 オレはな、行方不明になったおまえを捜している連中に、一言ワビを入れて来いって言ってんだよ!!」
「わ、わび・・・ですか?」
「ああ、そうだ。敵さんがおまえらを知ってたあたりからして、たぶんおまえらは外見とそう年齢は違わねえんだろ?
 だったらこれ以上迷惑をかけないうちにおまえらの親兄弟に謝って、ここでまた働けるように説得して来いっ!
 おまえらが人間で戸籍がある以上、そいつらを何とかしてもらわねえとオレもそいつらも大迷惑をこうむるんだよっ!」

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