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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部 115

ちなみに彼女らと啓太たちアパレント・アトムの出会いはこの第2部の冒頭から読めるので、よければ参考にしてほしい。
・・・で。囚われの身となった3匹は当然組織の新たな戦力とするべく、医療部と開発部に回された。
そこで3匹は人型へと生まれ変わり、身も心も啓太に尽くす兵士となるはずだったのだが・・・。
ここで思わぬ問題が起きた。
もともと人型を持たない彼女らは精神的に幼く、しかもそのサイズから一足飛びで人間型にすることができなかったのだ。
まぁ、あれだけのサイズのものがいきなり人間サイズになられたら、それはそれで怖いものがある。
一応、これはSF小説なのだから。
ともかく。さまざまな理由から、開発部は朱鷺たち3人をすぐに人型にするのは無理と判断した。
それを夢やクロックに報告したところ・・・。
3人とも精神的に未熟なので、焦らずじっくりやっていけ、ということになった。
もっともこの結論に至るまで、2人のものすごい舌戦があったことは言うまでもない。
で。彼女らはこうして三位一体の怪人としてしばらく生活することとなった。
今日、啓太の下に夜伽にやってきたのは、『組織の怪人たちは熟成した女が多いから、幼女姿の3人なら啓太も喜ぶだろう』というクロックの配慮かららしい。
マリアの知りうる全ての話を聞いた啓太は、突っ込みどころ満載の話に、とりあえずそれは深いため息を1つついた。
「はあ〜そう言う事か、クロックらしい・・・
 はっはっは、何を言っても無駄なんだな。」
溜息を付くと啓太は悟ったかのように朱鷺達を受け入れる事にした。
「啓太様、溜息を突いちゃ駄目です。これから、啓太様はっせか…じゃない三方町を治めるのですよ。
ハーレムは充実させるべきです。」
啓太の溜息を見かねたマリアは啓太を慰めようとフォローをした。
「・・・そんな物かマリア?」
「ええ、常識です。」
「解ったよマリア(マリアの奴、最近クロックに似て来たな。まあ、三人の後見人はクロックだから仕方ないか」)

確かに彼女らを捕まえ、奴隷に仕立てたのはクロックだ。
彼女らの上司に当たるのは自然なことなのかもしれない。
しかし啓太としてはマリアたちをクロックのような女性にはしたくない。
もちろんクロックはクロックのやり方で啓太に貢献しているのだろうが・・・。
少々過激な彼女のような連中が増えたらと思うと背筋が震える。
まず間違いなく自分の手に余る勢力となるだろう。
ならばどうするか?決まっている。そうなる前に、こちらで性格を矯正してやればいいのだ。

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