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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第2部 114


「??? 朱鷺の下って・・・誰もいないぞ?」
「ああ、それはねー・・・」
「朱鷺!蒼!」

マリアの叱責を受けて3人が同時に反応する。
蒼と朱鷺は驚いてマリアに視線を送り。そして緑は怯えてその身体を縮こまらせた。

「・・・は?」

あまりに不可解な格好に、啓太はマヤたちにしゃぶられていることも忘れてまぬけな声を上げた。
蒼はまだいい。彼女は人形だから。
しかし朱鷺は違う。顔と行動が全然ちぐはぐなのだ。
首から下は身体を縮こまらせているのに、首から上は自分を怒鳴りつけたマリアを見つめている。
まるで首を境にそれぞれ別人が違うリアクションをとっているかのような・・・。

「ハッ!?」

そこまで考えて啓太の頭にある仮説が生まれた。
そして数瞬遅れてその仮説は実証された。
できれば間違いであるか、ごまかすかしてほしかったのだが。

「あ」
「・・・っ!?」
マリアの怒声で妙な格好をしていた朱鷺から、ポロリと『あるもの』が落ちた。
それは朱鷺の生首。啓太がぎょっとして目を見開かせると、首のない朱鷺の身体・・・否、みどりが朱鷺を受け止めた。
一瞬にして包まれた重苦しい沈黙の中、緑は朱鷺を元の位置に戻すと、無邪気な笑顔でこう言った。

「えへへ〜、失敗失敗。落っこちちゃった」
「「いや、そこ反省するとこ違うし!?」」

啓太と蒼は思わず身を乗り出して思わず突っ込んだ。
知られたくないところを見られてしまい、マリアは思わずため息をついた。
マイとマヤは啓太に夢中らしく、一心不乱にWフェラ○オを続けていた。
こっちはこっちで少しは流れを読んでほしい。

「まったく・・・申し訳ありません、啓太様。
 まだあの子達、性格が幼い上に合体しないと人間形態をとれない有様でして・・・」

そんな中、マリアが申し訳なさそうに謝罪する。
そして彼女は語り始めた。朱鷺たち3人がなぜ人型をしていないのか。それは3人の正体が理由だった。

「ええッ!?こ、コイツらグラップルが捕まえた、あの野良怪人たちだってぇっ!?」

その正体を聞いた啓太はまず驚いた。無理もない。
だって捕らえれたばかり頃は最大バスケットボールサイズのカナブン・マリモ・タマゴの怪人だったからだ。

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