PiPi's World 投稿小説

世界の中心で平和を叫ぶ。第2部
官能リレー小説 - SF

の最初へ
 106
 108
の最後へ

世界の中心で平和を叫ぶ。第2部 108

 私は啓太様の全てを受け止めた上で、啓太様に世界の全てをささげましょう」

そのとき、ふとクロックが夢の顔と重なる。
啓太のキスで目覚めた夢が、怪人としてこの世の全てを啓太にささげようとしたあのときの顔と。

ドクン、ドクン・・・!

心臓が痛いくらいに脈打ち、ノドがカラカラに渇いている。
怖い。苦しい。熱い。寒い。
いろんな感情がごちゃ混ぜになってうまくまとまらない。
ただわかっているのは。目の前のこの女が、自分を血みどろの戦いに引きずり込んだ張本人で。
自分には彼女を好きにする権利を持っているということだけ。
次の瞬間、啓太は考えることを放棄し、クロックに襲いかかった。
ぴっちりとした執事服を引きちぎり、あらわになった胸に噛み付く。
手加減など考えない。ただ何も考えたくなくて、肉をむさぼる獣のようにクロックの身体をかき抱いた。

「んぐッ・・・!ぐ、ぐむぅッ・・・!?」

力任せに胸をこねくり回し、爪を立て、口内を陵辱する。
普段の啓太からは考えられない乱暴な手つきに、クロックの乳房は赤く腫れあがり、ところどころからは赤い血が滴り始める。
普通、女がこんな扱いをされれば激怒するか、必死に抵抗したりするものだが、クロックはあえて啓太を受け入れる。
これは啓太が吹っ切れるための儀式なのだ。
そのためにも彼女はその生贄として全てを受け入れなければならない。
とは言え、やはり痛いものは痛い。
冷静沈着を売りにしているクロックにしてはめずらしく、眉をひそめて悲鳴をあげないように耐えている。
やがて暴走した啓太はキスに飽きたのか、クロックの唇から顔を離し、今度は彼女の胸に食らいついた。

「ひっ・・・ぐッ・・・!?」

それは吸い付きなんて甘いもんじゃない。
文字通り乳肉を食いちぎらんばかりの噛み付きだった。
乳房にはところどころを血で染めた歯形をくっきり残し、乳首はギリギリと圧力を加えた。
さすがのクロックもこれにはまいった。
両手で口をあわてて押さえ、必死に悲鳴を出ないようにする。
啓太は痛みに震える乳房を、しばしの間おもちゃにしながら散々もてあそぶ。
普段怒らないヤツほど危ないと言うが・・・。
今の啓太はそれ以上に怖く恐ろしかった。
クロックのことを仲間や部下だなんてまるで考えていない。
ただ性欲を吐き出し、罪の意識から逃れるための道具として必死にクロックをなぶっている。
そしてしばらくクロックの乳房をなぶった啓太は、荒い息を少々落ち着かせながらようやく乳房から口を離した。
無数の歯形や赤くにじむ傷跡が痛々しい。
しかし陵辱の宴はまだ終わっていない。これからが本番なのだ。

SNSでこの小説を紹介

SFの他のリレー小説

こちらから小説を探す