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ideal ring
官能リレー小説 - SF

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ideal ring 8

3回目の絶頂でさらに俺への好意を強くした橘は、他の女に俺を渡したくない気持ちが強くなったらしい。
俺が電車を降りるまで・・・いいやこの調子なら死ぬまで俺を独占しようとするかもしれない。
そこまで想われるとは男としてうれしい限り。
だが俺はおまえひとりに満足するような男じゃないし、その辺に転がっている女たちにも興味が出てきたんだよな。
てなわけで俺はそろそろ仕上げをするべく、指輪の力を使う。
その内容は『金堂達哉への愛情に比例してイキやすい身体になる』こと。
そして『イクときは金堂達哉に報告する』ことも加えておく。
これなら調教も手っ取り早くできるし、橘がどこまで美人になるかが確認できる。
俺はさっそく4回目の絶頂を報告する橘をもてあそびながら、その変化を楽しませてもらった。
自分の下した命令に、致命的な欠陥があることも気づかずに。

それから30分後。俺はこの上なく不満げな様子で性臭漂う女性専用車両から降りた。
橘を失神させるまで楽しんだのはよかったのだが。
いざ他の乗客を食おうとしたら、『橘が感じるたびに乗客たちは絶頂する』という命令のために全員ダウンしてしまっていたのだ。
うまそうなごちそうを食おうとしたら、横からかっさらわれたようなものである。
怒り冷めやらぬ俺は電車を降りた後、その辺のものに八つ当たりしながら帰路についた。
あまりにも不愉快だったので、乗客たちの命令は解除しなかった。
どうせ橘とはまたヤレるんだし、そのたびにせいぜいイキ狂っていろ。くそっ!
―――なお、余談だがこの1件であの女性専用車両に乗ると若返るとか美人になれるとかいううわさが広がり、連日超満員になったとのこと。
俺からすればまったく取るに足らない、くだらない話である。
帰路につく途中さびや旅館の看板が目に付いた、散々セックスを堪能して少し疲れたので体を癒していこうと寄ってみた。少し歩くと寂れた小さな旅館が見えてきた、内心がっかりしながら中に入る中も外同様にボロい感じが否めない。
奥の方から人が歩いてくるどうやら女将のようだが着物ではなく私服だった、容姿も並以下でがっかりする。
やっぱり女将というものは清楚な感じながらもどこかしらか妖艶な雰囲気を醸し出しているのがいいと俺としては思うとひとり考えていると、

「あの・・・お客様?」

と声を掛けてきた女将を見て驚いた。
そこには俺が想像していたままの女将がいた、清楚な雰囲気を纏いながらも大人の女としての妖艶さが溢れ出ている豊満な身体、そのふっくらとした唇にむしゃぶりつきたくなるような最高の女将がいた。
どうやら指輪が勝手に俺の想像を具現化させたらしい。
服装も私服から着物に変わっており、体型かがわかりずらいはずの着物の上からでも豊満なボディが見て取れる。
癒されに来たのだがこうなっては据え膳食わぬはなんたらということで、この状況を楽しむことにする。
今この旅館には俺以外に客はいないらしい、せっかくなので旅館内を高級旅館に変える広さ自体は変わらないが暗かった館内が明るくなり調度品も高級品に変わっていく、ついでにお楽しみ最中に客がこられても困るので俺がいる間は旅館自体を他人に認識できないようにする。
それと女将に仲居を集めさせる。
小さいながらも旅館なのだから仲居はいるはず、女将を豊満美女に変えたのだ仲居達も同じようにしないと盛り下がってしまう。

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