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ideal ring
官能リレー小説 - SF

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ideal ring 22

「・・・い、いらっしゃい・・・ませ」
「・・・・・・っ!?」
一瞬、リアル貞○かと思い、危うく悲鳴をあげそうになった。
何しろ出てきた店員は前髪で顔を隠し、音もなくじわじわとこちらに寄ってくるのだ。
なるほど、こんな怖い店員が出てくるのでは客も近寄るまい。
しかし万能の指輪を持つ俺には無意味。むしろおもしろい展開である。
俺は素早く指輪の力を使い、○子モドキ店員に改造を施した。
前髪に隠された顔は絶世の美人という設定にし、スタイルも着やせするということにしてかなりメリハリの利いたスタイルにする。
これで閑古鳥の鳴くカフェテリアに、隠れた美人店員のいる店となった。
「あの・・・お客様?どうか、なさいました、か・・・?」
自分の仕事に1人満足していると、貞○モドキ改め隠れ美人店員が恐る恐る尋ねてくる。
おっといけない。基本、指輪の力は誰にも知られないようにしているからな。
油断していると、怪しい人と勘違いされてしまう。
俺は客は1人だけだと伝え、さっそく店の中に案内してもらった。
ちなみに『俺』という発言からわかるとおり、すでに性別は元に戻してある。
女でいることもそれはそれで悪くないのだが、でっかいおっぱいぶら下げて歩くと疲れるし、男どものナンパや視線がうっとうしいとわかったからだ。
女も女でいろいろ苦労してるんだな、今度からはもう少し優しく扱ってやろうと思ったのはここだけの話である。
「ご、ご注文は…お決まりでしょうか…」
席に着きメニューを見てるとまた音もなく近づいていた。
少し驚きつつも注文をする。
「コーヒー付きの朝食セット、それと…」
折角指輪の力で好みの女性にしたのだ、少し楽しませてもらおう。
「Sセットで」
指輪の力で新しいセットメニューを付け加える。
10分ほどするとコーヒーと朝食を持ってくる。
テーブルの上に並べて戻るのかと思うと、テーブルの下に潜りジーンズのチャックを開け俺の逸物を取り出しほお張る。
『金堂達哉が頼むSセットはフェラからセックスまでするセット』と指輪に唱えていたのだ。
朝食を取りながらフェラをしてもらうのも中々いいものだ、フェラ自体は上手くないがこのシチュエーションは中々新鮮だ。
ただもう少しフェラが上手くなってもいいな、と口には出さないが思ってしまう。
でも指輪の力は使わない。
指輪の力は万能だ。その気になれば彼女の口を性器さながらの代物に変えてくれるだろう。
そうしないのは、これまでの経験から、完璧すぎるとつまらないということがわかったからだ。
完璧ということはそれ以上成長する余地がないということ。
つまり指輪で最高の女を複数作ったとしても、どれも同じ女ばかりになってしまうのだ。
特に経験に関することは一度いじると調整が難しく、元に戻すことは不可能に近い。
物足りないのは事実だが、ここから頑張って成長してくれることを願って待つことにした。
股間の快楽に身を任せながら、遅めの朝食を楽しむ。
閑古鳥が鳴いていたから、ちょっと心配だったものの意外とうまい。
こんなにうまいのなら、さっきの宿同様、ひいきにしてもいいかもしれない。
客がいないから、下のウェイトレスの彼女を好き放題できるしな。
・・・と。そこまで考えて、俺は必死に俺に奉仕する店員の名前を知らないことに気が付いた。
これからいろいろお世話になることだし、名前くらい憶えておいたほうがいいだろう。
そう思って彼女の名前を聞いてみると。
彼女は口の中に俺の剛直を頬張ったまま。おずおずと答えた。

「んぐっ…は、はしゅいけ…まや…れす…」
剛直を頬張ったままなんでわかりにくいが蓮池摩耶(はすいけ まや)というらしい。
その時名乗るためにわずかにうえを向いたため長い髪の間からわずかに顔が覗いた。
…透き通るような色白の肌に黒目がちな大きな目
形のいい柳眉に鼻筋の通ったきれいな鼻。剛直をくわえ込んだ唇は紅のように赤い。
絶世の美人という設定どおりだ。

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