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ideal ring
官能リレー小説 - SF

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ideal ring 18


(うわ・・・グロっ)

自分が与えたものとは言え、やはり他人のモノは気持ち悪い。
女の快楽には興味はあるが、あれを触るだなんてとてもじゃないができない。
しゃぶるだなんて論外だ。とは言え、あれを受け入れなければ女の快楽を味わうことなどできないわけで。
まずはキスやち○ぽ以外のペッティングで少しずつ慣らしていくことにする。

「ほら、晴海。何をしてるの?早く私にキスをしなさい」
「は、はいぃっ!かしこまりましたぁ!」

おとなしい気性と男の欲望の間で板挟みになっていた晴海が、私の言葉で弾かれるように動く。
・・・ん?『私』?あれ?いつのまにか1人称が変わっている?
女になったことで、言葉使いもそれに準ずるようになったのかしら?
男であった時の記憶や性格には変化はないようだけど、これはちょっと怖いわね。
指輪を使っている本人ですら、自分の変化を見逃してしまいかねないのだから。
気を付けないと私自身も指輪の力で私以外の何かになっちゃうかも。

「そ、それではお客様っ。しっ、失礼いたしますっ」

指輪のリスクに戦々恐々としていると。いつのまにかこっちに寄ってきた晴海に唇を奪われた。
嫌われたくないからなのか、舌を入れないソフトなキス。
それなのにものすごく気持ちいい。私の与えた『旅館最高のエロテク』の設定が十分に効果を発揮しているようだ。
とろけるような、心地よいキス。でもディープの気持ちよさを知っている私はもっとその先がほしくなってしまう。
だから、する。言葉ではなく行動で命令する。
舌を入れろ。もっと私を気持ちよくしろと。

「ん、んっ・・・んんっ!?」

突然舌をねじ込まれ、驚きの声を上げる晴海。でも驚いていたのはほんのわずかのこと。
彼女自身、もっと激しくしたかったのだろう。すぐに反応して私の舌に自分のを絡ませてきた。
たった。たったそれだけのことなのに。私の背筋にぞくぞくするような怖気・・・いえ快楽が走った。
「んん、はぁ、ん…ちゅ、んん、ああん…んんっ!!」
閃光のような強烈な快感が私を襲い目の前が真っ白になる。
思わず晴海に抱きつき大きすぎる快感が過ぎ去るのを待つ。

「はぁはぁ…」

肩で息をしながら女の快感の凄さを改めて感じた。
キスだけでこれほどの快感ならばセックスならどれくらい感じるのかしら。
巨大すぎる快感に少し怖さを感じるけど、もっともっと欲しいわ。

「お客様大丈夫ですか?」

不安そうな表情している晴海がなぜかとても愛おしく見えてしまう。
その晴海に付いているチンコに目が行く、それだけで子宮が疼くのを感じる。

「ああ、晴海のちんこが凄く欲しいわ」

でもその前に、やはり初めての女としてのセックスは怖いわ。
『晴海と達哉の愛称は抜群』『達哉のまんこは極上の名器』
そう指輪に唱えておく。
すると下腹部のあたりがぐるぐるとおなかを壊したような音を出す。
自分自身には異常はないし、たぶん私のおま○こを改造している音だろう。
私が指輪に注文したのはただの名器ではなく、極上の名器。
それも晴海との相性抜群と条件を付けてある。
その条件の分だけ、完成に時間がかかるのかもしれない。
となると、いきなり挿入するのはちょっとまずいかもしれない。
男の時は相手のことなんてほとんど考えずに突っ込んでいたが、今の私は女性。正真正銘の処女だ。
身体が出来上がっていないのに、挿入なんてしたら快楽を感じる前に破瓜の痛みに悶えることになるかも。
そう思った私は、順を追って晴海に挿入の準備をさせることにした。
ふとんの上に腰を下ろし、パックリと股を開いて自分の女性器をあらわにする。
まだ1回も使われてない新品を前に、晴海がごくりと喉を鳴らす。
きっと仲居としてのプロ意識と、初めて味わう男の情欲との間で葛藤でもしているのだろう。
これがアケミだったら、迷わず私に襲いかかってきたでしょうね。
自分の選択にちょっとだけ安心した私は、おあずけ状態の晴海に命令する。

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