処女搾乳物語〜their daily life2〜 99
自分からずらしたんだろっ!という三人からの視線を排ね退けて秀憲が話を本題に戻す。
「あ…そうでしたね。変態な先輩のせいで話が飛んじゃいましたが、結局リーナさんは何を仰りたいのですか?」
それを受け継ぎ、杏がまとめた。
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「…アムル」
「は?」
「ア〜ム〜ルっ!」
「いや、だから単語だけ言われても…」 頭上に『?』を浮かべる秀憲。だが、中一人杏だけが顔色を変えていた。
「−っ!鈍いわねこの変態っ!だからっ、私たちはアムルみたいになっちゃったのよっ!!」
それに対してリーナが怒ったような大きな声を出す。
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「んっ!?(あんま変化ないけど…)」←秀憲
「なっ!?」←杏
「…?(うん?えと、だから?)」←エミュ
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アムル…乳族の前身たる種族である。
隷属種として他の種族に弄ばれた歴史を持ち、現代乳族にとってそれはタブーを意味する。
…が
「リーナちゃん?…だから?だからどうしちゃったの?」
珍しくエミュが突っ込みを入れる。それはそれは不思議そうな顔をして…
「どうしちゃったの−って、エミュっ!あんた意味分かってんの?」
吠えるリーナ。だがエミュはそれこそのほほんとしている。
「んにゃ。」
「だからっ、本能がっ隷属がっ従属がっご主人様がっ!」
もう泣きそうな顔をして訴えるリーナ。だがエミュにはまったく伝わらない。それどころか、杏までがエミュの言わんとしていることが分かったようだ。
「…あぁそう言うことねエミュちゃん?」
先程まで顔を青くしていた杏がエミュに対して笑いかける。
「あっ、杏ちゃん分かったんだぁ?」
「うん、だって先輩は私達の…ねぇ?」
「そうそう!」
二人でクスクス笑いあう。分からぬは秀憲とリーナである。