処女搾乳物語〜their daily life2〜 97
「姉さんがこの状況じゃあ…ねぇ?」
ちらりと巨大化した姉の乳房を見やりながら、ハァとため息をつくリーナ。確かに今まで何かがあった時に先頭に立っていたのはフィーナだ。そんな彼女は未だ夢(?)の中。トップがいなくなった組織はかくもこう弱いものである。
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「…あっ」
一同沈黙の中、杏が声を上げた。
「ん?何か思いついた?」
秀憲の問い掛けに満面の笑みをもって答える杏。
「はいっ。そもそも前の管理者に聞いてみたらどうでしょう?」
「「−あっ」」
その答えに絶句する年上二人。
「ママぁ?」
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「うん、エミュちゃん達のお母さん…ユリーナさんだったらここのこともよく知ってるんじゃないかって…」
確かに杏の言うことは理にかなっている。
フィーナ達が秀憲らを連れてここエディーネで生活を始めたのはわずか半年ほど前。それより前の時期(正確には父クルスクが亡くなってから半年前までの十数年は使用されていなかったが…)は母であるユリーナ達が現役で多くの乳奴を管理、搾乳させていたのである。
そんな彼女ならあの謎の薬についても知っている可能性はある。
「確かにユリーナさんなら知って…そうだな…」
苦笑気味に頭をポリポリ掻きながら、頷いた。
「じゃ、善は急げ。さっさと母様に連絡付けてくるわ。」
リーナ自身患者(?)なのだが、とりあえず彼女が一番(この面々では)話が分かるというわけであり、働いてもらうより仕方がないだろう。
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一時間後…
「んで?要約すると?」
ようやくユリーナとの長電話が終わり、皆の元に戻ってきたリーナ。その顔は何故か苦虫を噛んだような顔をしていた。