女体改造 4
帝はおもむろに近づき、震えるホムンクルスの顎をつかんでこちらを向かせる。
怯えたその目は恐怖に染まり、『乱暴にしないで』『許してください』と手を下す前から屈服している。
確かにコレならSっ気のない自分のような人種もSの快感に目覚めさせることができるだろう。
「ふむ・・・。優華、おまえにしてはいい出来だ。
で、コイツの名前はなんと言う?」
「名前はありません。
生まれてくる妹たちの名前は主人となる方につけていただくべきかと思いましたので、この子達はAからJまでのアルファベットで呼んでいました」
それを聞いて帝は少々考えた。
確かに主人となる人物に名前を付ける楽しみを与えることは当然の考えだ。
しかしここにいる10人のホムンクルスはプレゼン用だ。
名前でなく記号や番号で呼ぶのはまずいかもしれない。
「では次のホムンクルスを」
帝は後で名前をつけてやろうと心に決めると、気持ちを切り替えて次のホムンクルスの紹介を求めた。
次に出てきたのはずいぶんと大人びた感じのホムンクルス。
彼女は怯える姉妹をあやしながら姉妹たちの元へと帰してやった。
2体目のホムンクルスは性格だけでなく、見た目もふっくらとした感じであった。
胸も他の連中より大きい。
帝は今までのホムンクルスの所作や体型から、彼女がどんなタイプかすぐに理解できた。
「これは母性を強化したタイプだな?」
「はい。男性の方には女性に母性を求める方がいらっしゃいますので」
「だが、ただ母性が強いというのでは少々弱いのではないか?」
「そこは私独自の工夫を加えることで解決しています。
試しにそのホムンクルスの身体をいじってみてください」
優華に促され、帝は母性ホムンクルスの身体を適当に胸をいじってみる。
すると・・・。
「んっ・・・!」
ピュルッ!ピュピュッ!
「む・・・」
ホムンクルスの胸から母乳が滴り始めた。
しかし帝が感心したのはそんなことではない。
「優華。おまえ、このホムンクルスの抱き心地をいじったな?」
帝の言葉に、優華は肯定の笑みを浮かべた。
「ご明察です。このホムンクルスは殿方に最高の母性をご提供するために、最高の触り心地・抱き心地を与えられるようにしてあります。
母乳機能は母性を刺激するためのおまけのようなものです。
母親を求める殿方にとって、これほどのものはそうないでしょう」
「ふむ・・・。しかしこの機能は、別に母性タイプだけに限定する必要はないのではないか?
受け身のホムンクルス全てにつければ、それだけで十分な売りになると思うが」
「うっ・・・。そ、それは・・・」