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世界の中心で平和を叫ぶ。
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。 99

「待たせたね、白鳥くん」
「は、はい・・・」

大勢の部下を犠牲にした社長を、ためらわず『生命の泉』に落とした上司に白鳥は怯える。
それを感じ取った部長は苦笑しつつ、こう言った。

「そんなに怯えなくてもいいよ。
 私は優秀な人材と信頼における相手を裏切るようなマネはしないよ」
「は、はあ・・・」
「それより今は脱出が先決だ。急いで残っている社員をまとめて脱出する。
 これ以上『生命の泉』に食わせる無能者はいないからね」
「え、泉の暴走は止めないんですか?」
「社長が大勢の社員を犠牲にしてまでやろうとした作戦だ。
 やってやるのがせめてもの供養ってモンだろ?」

部長はそう言うと会議室から立ち去っていく。
白鳥は彼についていくべきか、わずかに迷ったものの、他に生き残る手段はないと判断したのか、あわてて部長の後を追っていった。
その頃主人公の啓太はと言うと。

(あー・・・いい気持ちだなぁ・・・)

女肉の海に沈んだあと、グッスリと眠っていた。
精力も体力も出し切ったのだから無理もないと思うが・・・。
何だかんだ言って結構、王様気質が性に合っているのかもしれない。

(身体中、ふわふわしてて・・・すっごく気持ちがいいなぁ・・・。
 もうずうっとこうしていたい・・・)

夢の中でのんびりとする啓太。
そんな中、啓太の前に鈴と空が現れる。
彼女らは何も言わずにそっと啓太の頭を抱きしめると、その豊満な胸の中に啓太の頭を収める。
W頭パイズリという、まず体験できないであろう男の夢に、啓太は思わずにやける。

(こらこら、やめないか。後でいくらでも相手してや・・・?)

る、と言おうとした瞬間、言葉が詰まる。
胸を押し付ける力が徐々に強くなってきたのだ。
(ちょっ・・・!?苦し・・・っ!?やめ・・・っ!?)

しかし彼女らの乳圧はどんどん増していくばかり。
徐々に息苦しさも増していき、啓太は命の危険を感じた。

「だーっ!苦しいからやめろっつってんだろーがっ!?」
「「きゃっ!?」」

あまりの苦しさに、現実へと帰還した啓太はそう叫びながら、たまたま自分を抱きしめていた鈴と空を突き飛ばした。
いや、彼女らだけではない。
よく見れば怪人たちが壁のように集まって視界を埋め尽くしていた。

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