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世界の中心で平和を叫ぶ。
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。 1

時は近未来。
この時代、文明は21世紀の頃より少しだけ豊かになっていた。
しかしその裏では凶悪犯罪もまた増加し、無力な人々を苦しめていた。
中でも特に問題だったのが『悪の秘密組織』である。
・・・ナニ?話がわからない?
ふむ。では君たちが子供の頃に見た戦隊モノの番組を思い出してほしい。
次にその番組に出てくる戦闘員や怪人を思い出してもらいたい。
この時代ではその戦闘員や怪人が暴れまわっているのだ。
それも1つや2つではない。
今、世間では悪の秘密組織が乱立し、やりたい放題暴れているのだ。
冗談みたいな話だが、発達した文明とその技術がうそみたいな冗談を現実のものにしてしまったのである。
しかし捨てる神もいれば拾う神あり。
自称『正義の味方』や『ヒーロー・ヒロイン』といった、これまた冗談のような対抗組織もまた生まれていた。

・・・しかし、これから語るお話は悪の組織と戦う正義の味方の物語などではない。
これから語る物語の主人公はどこにでもいそうな、何の変哲もない一般人。
そう、ちょっとだけ運命の歯車が狂ってしまった、不幸とも幸運ともとれないビミョ〜な物語である。
主人公が幸運なのか、不幸なのか。
それは物語の観客である読者諸君に決めてもらいたい。
それでは物語の開幕である―。

「・・・・・!」

その日の夜、この物語の主人公、乱宮啓太(18)はゴミ捨て場で傷だらけで横たわる全裸の少女を発見した。
彼は近くのアパートに住んでいる1人暮らしの大学1年生で、その日はたまたまゴミを捨てにやってきたところだった。

(は、はだっ・・・!傷だら・・・っ!)

・・・ご覧の通り、ゴミ捨て場で傷だらけの全裸少女を発見するという異常な事態にすっかり混乱されている様子だ。

な、何なんだ。何なんだ、このオイシイシチュエーションはッ!
お、落ち着け。落ち着くんだ、俺!
ま、まずは生きているか、確認を・・・!

ブツブツ言いながら啓太はゴミ捨て場に横たわる少女を見る。
口か鼻に手を当てるか、左胸に手を当てれば一発でわかるはずだが、それをしないのは死体に触わりたくないからか、それとも女体に触れる度胸がないからか。

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