世界の中心で平和を叫ぶ。 220
情けない声を上げながらあわただしく動くバニーの姿にわずかな不安を覚えつつ、クロックは開発部を後にするのであった。
――――
パンッ!パンッ!パンッ!
「ふあぁッ!?けっ、啓太さまぁっ!す、すごっ!?すごすぎますぅっ!」
そして舞台は再び啓太に戻る。
今、啓太は処女を失ったばかりのシャーマンに猛然と突き入れていた。
どうやらシャーマンにはMの素質があったらしく、処女を失ったばかりなのに激しくしてくれとおねだりした結果がこれだ。
「うわあ・・・。啓太様、激しい・・・っ」
「・・・ごくり」
「ねえ大将ぉ〜。次はオレにもそれやってくれよ〜!」
「何、言って、やがんだっ!?
オマエはっ、さっき!1発やってやったっ、ばっかだろっ!?
・・・うっ!!」
啓太は短く呻くと動きを止め、シャーマンの子宮に精液をたっぷりと注ぎ込んでいく。
その感覚に、シャーマンも絶頂に達してプルプルと震える。
啓太は出すものを出し尽くすと、やわらかくなった肉棒を抜き取り、その場にどうと倒れこんだ。
まさに疲労困憊という様相である。
「つ、疲れた・・・」
「啓太様?大丈夫ですか?」
その様子に、啓太の下僕を自認する鈴と空が優しく介抱する。
空が啓太に膝枕をし、鈴が回復効果のある母乳を口から直接飲ませる。
乳首に触れる唇の感触や母乳を吸い上げられる感覚に、鈴は思わず秘裂を潤ませるが何とか自制して授乳を続ける。
「え〜?もう終わりなのかよ、大将ぉ〜!?」
「んくんく・・・ぷあっ。む、ムチャ言うなっ!
こっちはいろいろあって疲れてるんだよっ!」
ビーストのわがままに思わず声を荒げる啓太。
しかしそんな疲労困憊の啓太に、さらなる悲劇がやってきた。
「啓太様ぁ〜!今回活躍した私たち作戦部にごほうびをくださ〜い!」
「啓太殿っ!このたびは拙者のために、いろいろご迷惑をおかけしたでござるッ!
つきましてはぜひともお礼をいたしたく、夜伽に参りましたっ!」
部屋のドアからご褒美をねだる作戦部の面々や助けてもらったお礼をしに来たベンケイが雪崩のように突っ込んできた。
「ちょっ・・・!待っ・・・!オレは疲れて・・・!」
啓太はあわてて彼女らを押し止めようとするが、多勢に無勢であっという間に飲み込まれる。
そのドサクサにまぎれて、ビーストも混ざったのは言うまでもない。
「ま、待てこのっ!・・・あーもー!!誰かオレに平穏を返してくれよーッ!?」
啓太の叫びはまるでこれからの未来を暗示するかのように、基地中に響いたのであった。
-完-
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