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世界の中心で平和を叫ぶ。
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。 91

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さてその頃我らが主人公はと言うと。

「・・・マジ?」
「マジです。啓太さまにはこれよりこの飼育エリアの怪人たちの『お相手』をしていただきます」

夢からここ、飼育エリアの怪人たちの主になるように頼まれていた。
ここ、飼育エリアでは調教を必要とする怪人や戦闘員が育てられている。
組織の尖兵や慰安用の性奴隷となる連中が厳しい訓練を行う場所。
それがこの飼育エリアである。

「じょ、冗談言うなっ!?こんな大人数相手にできるかっ!?
 お、おまけに明らかに女じゃない連中もいるじゃないかっ!」

夢の無理難題に、啓太は思わず咆哮する。
まぁ、無理もあるまい。
何せここにいるのは100人近くの怪人や戦闘員。
外見麗しい女もいるが、その大半は人の形をした異形の怪物たち。
しかもそのほとんどが男ときている。
ノーマルの啓太に彼らの相手をしろなんて、そりゃ確かにムチャな話だ。
読者だってホモに目覚める主人公なんて見たくはあるまい。
しかし夢はそんな啓太の必死の抵抗も聞き入れない。

「申し訳ございません。
 確かにこの人数のお相手をしてもらうのは大変とは思いますが、私が洗脳できるのは生まれる前の怪人だけなんです。
 ですので、彼らのようなすでに生まれた怪人たちは啓太さまのDNAを直接注入しないと・・・」
「んなこたどうでもいいんだよっ!?」
その後、夢はあの手この手で啓太をなだめるものの、当然啓太は女しか相手にしないの一点張りだった。

「・・・つまりどうあっても私のお願いをお聞き入れくださらない、と・・・?」
「くどい!オレはノーマルなの!
 レズを見る趣味はあってもおホモだちを作るつもりはありません!」
「・・・仕方ありません」

夢はあきらめのため息を1つ吐くと、パチンと指を鳴らした。
するといつの間に移動していたのか、鈴と空が背後から啓太に襲いかかって羽交い絞めにする。

「あっ!コラ、鈴、空!おまえたちまで一体どーゆーつもりだ!?」
「ご、ゴメンなさいっ、啓太さま!」
「こ、これ以上仲間同士で殺しあうところを見たくないんですっ!
 罰なら後でいくらでも受けますからっ!
 どうか、どうかご容赦をっ!」
「いくらおまえたちのためでもできることとできないことがあるんじゃ!
 放せー!」

しかし非戦闘型とは言え、怪人2人に押さえつけられては一般人の啓太も振りほどくことができない。
そのスキに夢は男の怪人たちを啓太のそばまで呼び寄せる。

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