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世界の中心で平和を叫ぶ。
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。 80

満身創痍でヘッドパット食らった夢と、力任せに頭突きかました啓太はたまらず地面の上でごろごろと悶絶する。
いったい何がしたかったのか。
それがわからない鈴と空、そして私たち第3者はただ呆然とそれを見守るしかできなかった。

「〜〜〜っ、このっ、バカったれ!!」

ひとしきり悶えた後、啓太が最初に口にした言葉はそれだった。

「何、一般人のオレに訳わからんこと言ってんだ!?
 怪人は使い捨ての道具に過ぎないだの!
 私たちを切り捨てる覚悟を持てだの!
 そんなモン、一般人のオレが持てるわけないだろっ!?」
まだ頭が痛むのか、頭を押さえ、涙目になりながら啓太は怒鳴る。

「オレはっ!ただっ!おまえたちみたいな連中がいるって聞いてっ!
 助けたくって!んで、また前みたいにバカやりながら楽しい生活ってヤツを送りたくて!
 そのために来たんだよっ!?
 人殺しだの、何だの・・・。そーゆーモンをオレに見せんなっ!?」

啓太の言葉に、夢たちはポカンとなって自分たちのご主人様を見る。
まぁ、それも無理からぬことかもしれない。
いつ死ぬとも知れない彼女たちにとって、啓太の言葉は理解の範疇を超えた言い分なんだろうから。
「何で何でわかってくれねぇんだよ。何で…。」

うゎぁぁぁっと空に両手を突き上げ絶叫する。そうかと思えば血走った目でポケットに手を突っ込む。

ガツンと勢いよく転がり出てきた瓶から白い錠剤が飛び出してきた。
ラベルには……催眠導入剤!?


「これは夢だ夢だ夢だぁっ。。」

うわごとのように呟くと地面に転がった催眠導入剤を鷲掴みにし水も無しに飲み始めた。
それを見た夢たちはあわてだす。
啓太の混乱気味もアレだが、薬をそんな大量に飲んだらどんな副作用が出るかわからない。

「ちょ、ちょっ、啓太さまっ!?」
「け、啓太さま、ちょっと落ち着いてくださいっ!?」
「ふんっ!!」

ドボォッ!

「ぐえっ!?」

五体満足の鈴と空があわてて啓太から薬を奪い、飲んだ分を吐き出させる。
・・・それはいいのだが吐き出させるためにボディーブロー食らわすのもどうかと思うぞ。
仮にも自分たちのご主人様なんだから。
強烈なボディーブローを食らってぐったりしているご主人様(啓太)と満身創痍の夢を連れ、糸田親子は治療のできそうな建物を見繕ってそこに避難した。

「さ、啓太さま、どうぞ私たちのミルクをお飲みください」

周囲の安全を確認したあと、空と鈴は豊満な乳房を露出させて母乳薬による治療を始めた。
しかし女同士であることに抵抗があるのか、

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