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世界の中心で平和を叫ぶ。
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。 60

「ま・・・まぁ、和服ってのは着るのが難しいからな。
 ネットや本なんかで調べて勉強するんだな。
 この次はちゃんと着れるようにな?
 じゃ・・・じゃあ、せっかくだから他の服も見せてくれないか?
 サイズとか合ってなかったら面倒だから」

とりあえずまだチャンスはあるとわかった怪人ズは、『わかりました!』と勢いよく返事をして着替えを始めた。
その場・・・すなわち啓太の目の前で。

「だーっ!?バカっ!?
 男の目の前でホイホイ服を脱ぐんじゃないっ!!」
「「「すっ、すみませ〜んっ!?」」」

そう言って3人はバスルームの中へと姿を消した。
それを確認した啓太は思わず一言。

「はあ・・・。まったく怪人に常識を教えるのがこんなにも難しいことだったとは・・・。
 天は怪人に二物ならぬ常識を与えず、ってか?」
啓太はボヤきながら、3人が出てくるまでゆっくり待っていることにした。
さて。啓太は自分が大枚はたいて買った服はまともなものだと思い込んでいるようだが。
読者諸君も知ってのとおり、私がちぃっとばかりエロチックな服も幾つか混ぜておいた。
さすがに1種類につき3人分の服を入れたらすぐバレるのでおそらく出てくるときの格好はバラバラだろうが・・・。
ふふふ、啓太のあの弱い精神力でどこまで我慢できるかなっ!?
そんな中、バスルームから女怪人トリオの声が聞こえる。

「ああ、びっくりした。
 人間社会の常識って結構面倒くさいんですねぇ(鈴)」
「まったくだ。これでは啓太さまにご奉仕するだけでも一苦労だぞ?(夢)」

いや、ご奉仕するのはいいけど、少しは他人の目を気にするべきだと思うな。
恥じらいってのを覚えれば、啓太の反応も違ってくると思うんだけど。

「まあまあ、お母さんも夢さまも落ち着いて。
 今はせっかく啓太さまが私たちにご命令くださったんですよ?
 早くキレイな服を着て喜んでいただきましょうよ?(空)」
お!?空、ナイス!これで啓太をたらしこめるっ!

「ふむ・・・。一体何から着ればいいものやら(夢)」
「啓太さまの好みってよくわかりませんものね?
 露出が多いのがお好みかと思えばそうでなかったり・・・(鈴)」

いや、露出ばっかりしてりゃいいというものでもないんだよ?
チラリズムなんて言葉があるくらいなんだから。

「とりあえず、私たちで調べてわかった範囲でやってみましょうよ。
 今回は啓太さまが見てくれるっておっしゃっているんですから(空)」

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