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世界の中心で平和を叫ぶ。
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。 51


上役たちのこの上ない冷たい言葉に、男は自分の運命の終わりを悟った。

「さあ、最後の仕事だ。さっさと滋養となってよりよい怪人を生み出すがいい」

ガタンッ!

その瞬間、男の足元の床が開き、彼は悲鳴を上げながら落ちていった。

バッシャアンッ!

落ちた先にはピンク色の泉があり、男はそのおかげでケガ1つ負うことはなかった。
しかし男の顔に安堵感はなく、それどころか必死になって命乞いをした。

「いっ・・・イヤだ!助けてくれ!おっ・・・オレはまだ死にたくないっ!?」

何をそんなに怯えているのか。泉に何か危険な生き物でもいるのか?
その答えはすぐに男の身体に起こった。
「ヒィッ!?」

男の着ていた服や靴が溶け始めたのだ。
男はあわてて壁際まで泳ぎ、何とか這い上がろうともがく。
しかし突起もない滑らかな壁を登ることなどできるはずもなく・・・まもなく衣服は溶けきり、男自身にも変化が起こる。

「あ・・・あひっ!?ひああっ!?」

男が気色の悪い声を上げながら溶け始める。いや・・・違う。
水に浸かっている男の下半身の輪郭がぼやけているだけではない。
サラサラの液体であるピンク色の液体が、まるで男の身体の一部のように張り付いているのだ!
水と男の一体化とでも言おうか、それが進むたびに男の顔は上気し、気持ちの悪い喘ぎ声を上げる。

「あ、あっ!?いひっ!?気持ちいひぃっ!?」

まだ一体化の済んでいない男のイチモツから盛大に精液が飛び散る。
しかし絶頂は終わることはない。
今まで感じたことない快感に男は射精し続け、喘ぎ続ける。
水と一体化していく男に何が起こっているのか?
そろそろ種明かしをさせていただこう。
さて、読者諸君がスライムか何かと推測しているであろう、このピンク色の水。
この水こそが怪人を生み出す素の1つとなっているもので、名前を『生命の泉(レーベンスホルン)』と言う。
名前こそ綺麗なものだが、実際はとんでもなく恐ろしい代物だ。
この泉に放り込まれた生き物はDNAレベルで分解、融合されて新しい生き物のDNAとして作り替えられる。
言ってみればこの泉そのものが、分解された生き物を細胞にした1個の生命体なのである。
強い毒虫を作る邪法『蟲毒の法』の巨大版、と言ったところだろうか。

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