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世界の中心で平和を叫ぶ。
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。 43


「・・・あー、おまいら。おはようさん」
「ン・・・♪あ、おはようございます、啓太さま!」
「ぷあっ、おはようございます、ご主人様」
「・・・おはようございます」

股間のイチモツをなめるのを止めて挨拶する怪人たち。
・・・こーゆー風景見ていると、こいつらがホントに怪人なのか疑いたくなるね。
あの顔からして、啓太もそう思ってんだろーなー。

「・・・ん。ところで夢。
 朝も早よからフェラ○オとはご苦労様だが。
 いったいどこから仕入れた知識かね?」
「は?い・・・いえ、それは・・・」
「で、オレに仕える怪人のたしなみとしてこの2人にたらしこんだわけだ」

ピシャン!と啓太は怪人親子の尻を叩く。
事態の飲み込めない親子は何事かと啓太の顔色をうかがう。

「ふむ。じゃ、そろそろ怒っていいな?」
「へ?」
「な、何か粗相いたしましたか、ご主人様?」
「あ・・・あ・・・お許・・・」
「却下」
啓太が般若となって暴れ狂ったのは、それから2秒後のことだった。

午前7時。朝食の時間。
テーブルには焼き鮭・目玉焼き・ごはんにお味噌汁と典型的な和食が並べられていた。
もちろん、料理は全て啓太が作った。

「いただきます」
「「「・・・いただきます」」」

重苦しい雰囲気の中、朝食が始まる。
夢の顔面のアザやNA−P6931のコブ、落ち着きなくおしりを動かしているNA−V5413を見れば大体のことはわかるだろう。

「・・・夢」
「はっ、はいっ!?」

呼ばれた瞬間、姿勢を正して答える夢。
おまけに怪人親子までビクビクしている。
・・・ここまで人間を恐れる怪人っていったい・・・。

「昨夜、どこかに出かけたけど・・・ムチャはしてないだろうな?」
「はっ、はいっ!もちろんですっ!」

うそ言うな。人身売買組織にハッキングするところのどこが無茶してないと言うんだ?
しかもそんなにダラダラと脂汗流して。

「・・・そうか。なら、いい」

そう言うと啓太は再び食事を再開した。
うそとわかっているのか、いないのか。
怒り狂った直後であるだけに、その判断は難しいところだ。

「・・・あー、新入り親子」
「「はいっ!?」」

息ピッタリに返事をする親子。
型番で呼ばないのは、怒っている云々の前に彼女らの名前を覚えていないからだ。

「・・・もう夢の冗談をいちいち真に受けないように」
「「は、はい・・・」」

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