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世界の中心で平和を叫ぶ。
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。 35

「問題ありません、啓太さま。すでに策は練ってあります。
 今すぐにでも奴らを潰すことができますよ!」

啓太の必死の反論などどこ吹く風。
夢はどこから来るのか、自信満々にそう答えた。

「ですが・・・。確かに早急過ぎましたね。
 あっさり奴らを潰しては面白みも何もありませんし・・・」

啓太の反応を見て、何か思案する夢。
もしもし、夢さん?啓太はムチャクチャやってるアンタを止めようとしているんですよー。

「そうですね・・・3日。3日後に啓太さまの御前で奴らを滅ぼして見せましょう。
 啓太さまはその日を楽しみに待っていてくださいね?
 さて、それでは啓太さまに喜んでいただけるように計画を立てなくては!
 それでは失礼いたします!」
「ちょっ・・・待っ・・・!?」

勝手に誤解し、勝手に話を進めた夢は、愛しのご主人様が止めるのも聞かずに部屋を後にしたのであった。

誰もいない空間に、啓太の右手がむなしく伸ばされているのが痛々しい。

バタンッ!

「啓太さま?」
「あ・・・!」

あ、戻ってきた。

「その親子2人は啓太さまのモノですから。
 お約束の日までいろいろとお楽しみくださいね?」

バタンッ!

・・・今度は啓太が止める間もなく、ドアが閉められた。
主人公だというのに、何この扱い。
言っておくが、天の声はノータッチですからね?

「だ・・・だから人の話を聞けっつってんだろ、このボケ怪人ーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」

元凶がいなくなった部屋に、ご主人様の悲痛な叫びがこだましたのであった。
哀れなヤツ。
啓太は急いで夢を追いかけようとしたが、NA−P6931たち・・・長いので怪人親子(仮)の不安げな顔を見て、追いかけるのをやめた。
そもそも何で外に出て行ったのか?
腹黒い彼女のこった、親子を造った組織を潰すための楽しい下準備にでも向かったのであろう。

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