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世界の中心で平和を叫ぶ。
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。 207

「きゃああぁっ!?お、お母さん!?しっかりして!?」
「黙れ。鈴ならさっきのレーザーを防いだ衝撃でふらついているだけだ。
 気つけにオマエの母乳でも飲ませていろ」

一陣の風が吹き、周囲の土煙が一掃される。
そしてそこから、元気そうに騒いでいる啓太・鈴・空・クロックの4人の姿があらわになった。

「き、貴様ら・・・?どうして生きている?
 いや、どうして無傷でいられる!?」

鈴の言うとおり、クロックの攻撃を受けたにもかかわらずピンピンしているジャスティスが驚きの声を上げる。
第3者から見れば、どっちもどっちなのだが。

「・・・貴様の目は節穴か?
 この鈴がビット・シールドで結界を張っていたのを見ていなかったのか?」
「ば、バカな!?あんなチャチなオモチャで、私の攻撃を防ぎきったと言うのか!?」

自身の攻撃力に絶対の自信を持っていたジャスティスは、信じられないものを見るような目つきで啓太たちを見つめていた。
「おぉ〜良い顔だな。ジャスティス…それとこれは何か解るか。」
クロックが執事服の胸ポケットから取り出した物は何とジャスティスが先程まで使っていた自慢のタイホーだった。
しかも、先程まで己の手にあったタイホーが消えてしまいジャスティスは腰を抜かした。
「貴様、何時の間に我のマイ・キャノンを盗んだ!!卑劣ではないか!」
あっという間の出来事にジャスティスは動揺し叫ぶ。
「いや、な〜に貴様が間抜けな馬鹿笑いしている時にワーム・ホールを使って拝借したまでだよ。形成逆転だな。」

クロックはジャスティスの巨大タイホーを構え獲物を見付けたハンターの如く愉悦に満ちた笑みを浮かべた。
それに対してジャスティスはジリジリと追い詰められて恐怖に顔を歪ませていたが……
「クッおのれ…」
ジャスティスは叫ぶと同時に懐から協力なフラッシュ弾を取り出して地面に投げつけた。
キーンーピカーン
すると、辺り一面は凄まじい光に包まれた。啓太一同は目を閉じてしまった。
「ゲェッ…」
「きゃあっ…」
「ちっきしょう…」
「クッしまった。」

その隙にジャスティスはエアーバイクに乗り逃走した。
「クロックとやら命拾いしたな…だが、次はないからな。ふははは!」
勝ち目が無いと察したジャスティスは高笑いしながらも、腸が煮えたぎっていた。

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