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世界の中心で平和を叫ぶ。
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。 195


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「何じゃありゃアァァアアッ!?
 これ以上騒ぎをデカくしてどーすんじゃい!?」
「け、啓太様、落ち着いて!!」

その頃。バルキリーが作った鉄塊の巨人を見た啓太が怒声を上げていた。
追いかける鈴や空が必死に啓太をなだめるが、その怒りはまるで治まらない。
夢との一悶着での鬱憤も彼の怒りを増加させているに違いない。

「くそっ!この騒ぎを片付けたら、この騒ぎの関係者全員に社会を生きていくための常識ってモンを再教育してやる!」
「うっ・・・!あ、あの地獄のレクチャーをもう1回するんですかっ!?」
「ううっ、思い出したくないよぉ・・・っ!?」

啓太のレクチャーの経験者である糸田親子は、その恐ろしさを思い出し、ガタガタと震え出す。
怪人をここまで怯えさせるとは、一体どんな授業をしたんだ、啓太。

「で、でも啓太様!?パラサイト様たちのいない状況で、どうやってベンケイ様を止めるんですか!?」
「そうです!夢さまたちのサポートがないんじゃ危険すぎますよ!?」
「アイツのことなんか知ったことか!!
 いくらオレのためだからって、鈴を戦いに巻き込むような改造するヤツのことなんか!」
「啓太様!?それは違います!
 夢さまは・・・!」
「うるさいッ!とにかくアイツの手助けなんかいらない!
 ベンケイはオレ1人で何とかする!」

啓太はそう言って糸田親子を黙らせ、目的地へと向かう。
向かう先は鉄塊の巨人のいる戦場の最前線。

PIPIPI・・・!

その時だ。突如啓太の携帯に連絡が入る。

「くそっ、このクソ忙しいときに誰からだっ!?」

よほど焦っていたのだろう、啓太は文句を言いつつも相手が誰か確認しないで電話に出た。

「――啓太様ですか?」

啓太様、という呼び方に啓太は相手が何者なのかを悟る。
自分を様づけで呼ぶ人間なんてアイツらしかいない。

「私は営業部副部長のクロックと申します。
 先ほどまでベンケイと交戦しておりましたが、状況が変わったため、急遽啓太様たちをお迎えするべく移動しております。
 作戦のキーパーソンである夢・パラサイト・鈴の3人はそこにいますか?」

淡々と語るクロックの口調と夢の名前を出されたことに、啓太は思わずまわりのことを考えずに怒鳴り散らす。

「何、淡々としゃべってるんだ、このバカ野郎ッ!?
 だいたい何なんだ、あのふざけた鉄の巨人は!?
 ベンケイを助けにきてくれたんじゃないのか!?

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