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世界の中心で平和を叫ぶ。
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。 185

「――目を」

シャーマンは鈴のような声で答える。

「目を、合わせました」
「な・・・何だよ、それ・・・?」

かすかに震える声でつぶやくビースト。
だが本能的に理解しているのか、その声には怯えのようなものが含まれている。
事実、彼女の両の瞳はいまだに閉じられたまま。
拘束具から開放されているのに、彼女はなおも目を開こうとしないのだ。
その時、クロックはようやくその口を開いた。

「そう言えば自己紹介してなかったな。
 彼女は『千眼怪人』カーズド・シャーマン。
 目を武器に戦う現代のメデューサだ」
「げっこいつが、あの有名な凶悪怪人なのかよ・・・クロック・・・」
シャーマンの正体を知ったビーストは一瞬戦慄を覚えた。
「凶悪ですか、それは私にとっては褒め言葉ですよビースト様。」
自分の正体に気付いたビーストをみてほくそ笑むシャーマン。
「シャーマン・ビースト、取り合えずアジトに戻る。その三人娘はシャーマン、おまえの冥術で元に戻しておけ」


「御意。」
シャーマンはあっさりと了解した。
そしてクロック達はエレメンタル・ガーディアンを遺体を捕獲機で捕らえると一瞬にして消えた。


――――

さて次は基地で暴れているベンケイ立ちの様子でも見てみようか。

「おおおっ!!」

場面展開早々、血まみれのベンケイが鉄拳の嵐を放つ。
鉄拳はことごとくイブの身体を貫き、破壊する。
だがイブは千切れ飛ぶ肉片となりつつも意味深に笑う。
次の瞬間、肉片と化したイブの身体は、武器を携えた兵士へと身を転じてベンケイに襲いかかる。

「スキありですッ!」

イブに気を取られた瞬間を狙ってミラージュが手のひらをベンケイにかざす。
すると彼女の手のひらから、見るも恐ろしい化け物の幻影が噴出してベンケイに襲いかかる。

「ぐ・・・おおおぉっ!!ナメるなぁっ!?」

追い詰められたベンケイは防御を放棄してお得意の鉄拳の嵐を四方八方にお見舞いする。
ただのパンチだったら体力を消耗するだけのムダな行為。
だが極限まで身体能力を高められた彼女のパンチは、その1発1発にありえない現象を巻き起こす。

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