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世界の中心で平和を叫ぶ。
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。 179

(啓太様!今の名前は何です!?)
(ま、まさか私たちの知らないところでお名前をお与えになられたのですか!?)
(ちょっ!?ちょっと待て!?
 何で名前をつけただけでそんなに騒ぐ!?
 大体母さんに会わせるのに怪人の名前で紹介するわけにもいかんだろーがっ!)

正論を言われて思わず口を閉ざす夢たち3人。
この間わずか1秒も経っていない。
そしてここぞとばかりに雅と刀は3人を攻める。

(その通り!まさか啓太様の下さったお名前にケチをつけるなんてことはないですよね?)
(うぐっ・・・!)
(そもそもなんで囮役のおまえらがここにいる?
 このミッションは私と啓太、そして護衛役の刀がいれば十分事足りるだろう!?
 さっさとここから出てけ!)

一瞬のこととは思えない激しい視線のやり取りの合間を縫って京子が口を挟む。

「そうでしたか・・・。
 1人暮らしをしている啓太が心配で飛び出してきましたが・・・。
 太田さんたちと言い、小森さんたちと言い、周りの人たちに愛されているようで、私も安心しました」
「愛され・・・ッ!?」

今度は雅と刀が目の色を変える番だ。
京子が夢たちを信頼しきっている様子を見て、3人がいかに啓太たちと仲良くやっているかをウソ八百を並べて語ったのか。
雅と刀はしてやられたと言わんばかりの苦々しい表情で夢たち3人をにらみつける。

「啓太もこれだけ夢さんたちにお世話になっているんだから、しっかりご恩返しをしなきゃダメよ?」
「あ、ああ・・・」

どんなことを話術で他人の母親を言いくるめたのか。
夢の本性を知っている啓太は、かろうじて返事をするのが精一杯だった。
「さあさあ〜皆さん、話はここら辺で食事でも如何ですか。お母さん、お腹すきましたでしょう。」
エプロンを着けたリリスこと雅は食事を薦めた。
「ありがとう御座います。実はこの子が心配で朝から何も食べてなかったんです。」

照れながら答える京子であった。
『母さん、御免よ。本当に色々迷惑をかけた様だね・・・でも、ハーレム作って悪の組織の指導者をやってるとしったら失神するだろうな。』
照れてる母京子をみている啓太は心中複雑であった。

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