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世界の中心で平和を叫ぶ。
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。 177

「そ・・・そうよね。ここでがんばらなきゃ、ここまで来た甲斐がないってものよね!?」

・・・何やら自分を励ますようにしながらも、何とか鈴もショックから立ち直る。
覚悟を汲めた女3人の元に、情報部から啓太の母が駅に到着したとの連絡が入った。
待ったなし、やり直しなしの一発勝負。
夢たちは駅の改札口でターゲットがやってくるのを待ち構えることにした。

「・・・来た!」

改札口から出てきたのを夢が目ざとく発見した。
それは資料で見た以上に魅力にあふれる女性であった。
服装は地味目なものを着ているが、その内側から押し上げる大きな乳房、安産型のむっちりしたお尻。
腰まわりの肉付きのよさは仕方ないにしても、全体のバランスを見たら十分すぎるほどだ。
それに顔立ちだってなかなかのもの。
髪をまとめてアップにし、黒縁メガネをかけることで知的な雰囲気を醸し出している。
しかし知的なイメージにありがちな冷たい印象はまるでなく、むしろ母性にあふれた優しい雰囲気を身にまとっている。
さすがの夢たちも、あまりに人間離れした魅力に一瞬目を奪われた。
しかしここで彼女を逃がすわけには行かない。
いち早く正気に返った夢はすばやく京子の下に駆け寄り、すばやくネコを数匹かぶって声をかける。

「あの・・・乱宮京子さん、ですか?」
「あ、はい。乱宮京子は私ですが・・・。どちら様でしょう?」
「あ、申し訳ありません。
 私、啓太さんと同じマンションに住んでいる大田夢、と申します。
 今日は啓太さんから京子さんをお迎えするように頼まれまして・・・」
「啓太が!?啓太は無事なのですかっ?!」

啓太の名前を出され、京子は一瞬にして目の色を変えた。
その顔はまさに我が子を気遣う母親のもの。
夢は内心でうまく京子に取り入れられたことを喜びながら迫真の演技を続ける。

「えっ、ええ・・・。
 あの事件の後、また怪人が襲ってくるかもしれないと言うことで政府の人がかくまってくれていたのですけど・・・。
 もう心配はないということで、つい3日前、ようやく家に帰されたんです。
 そうしたら近所の方からその・・・マンションに足蹴く通うあなたのお話を聞きまして・・・」

ウソ八百を並び立てて京子を安心させる夢。
ここで彼女をほめるべきところは、実際にあった話を織り交ぜながら話していることだろう。

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