世界の中心で平和を叫ぶ。 16
しかしそれをされる側はたまらない。
これ以上焦らされたらどうにかなってしまいそうだ。
「ちょ、啓太さま、お待、ひあっ!?」
歓喜の悲鳴を上げながら暴走しかけた主を手で押し止める。
うつぶせになっている状態からの制止。
それは怪人ならではの柔軟な身体の持ち主だからこそできる芸当だった。
啓太のほうも、本来ならもうすでに暴走しているところだが、ナレーターである私や怪人少女に何回か止められているおかげで、何とか止まることができた。
少し落ち着いた暴れ馬のごとき主を見てほっと一息つく少女。
自分好みに少々荒々しいS○Xのデータを送ったが、ここまで暴走するとは思っても見なかったのだ。
(それに挿れる場所のデータは転送ずみのはずなのに・・・?
やっぱり知識と経験は違うってことなのかしら?)
それならそれでやり方がある。
そう考えた少女は、自らの秘裂に指を添え、大きく広げた。
クパアっ・・・!
見よう見まねの未熟なワザとは言え、執拗なまでの前戯で少女のアソコはほどよく濡れていた。
平均以上の容姿を持つ美少女が自分の目の前で秘裂を全開にしてさらす。
その光景に、啓太は激しく興奮していた。
そのさまは、闘牛士の振る赤布を見た牛のそれに近い。
「啓太さま?挿れるところはここです。
まちがえちゃイヤですよ?」
「・・・・・・!!」
少女の言葉に啓太ははじかれたように自分のイチモツを少女の指し示す場所へつっこもうとした。が。
「啓太さま!? そっちは違っ、あん」
「え、そんな事いったって」
はぁ、これだから童貞は。
「う、うるさいなっ! 少し黙っててよ!」
いやいや、ナレーターだからこそ言わせてもらいますよ。
どうやったら間違えるっ!?
美少女が自分の手でアソコを開いて『こ・こ・で・す・よ(はーと)』と誘ってるというのに…。
ナレーターの私だって羨ましい…はっ、そりゃ私だって一度や二度はありますよ? うん、ありますってば。…あるったらあるの!
「…ええと、ホントいい加減黙ってくれません?」
「私からも、お願いしたいんですが…」