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世界の中心で平和を叫ぶ。
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。 142

すると作戦部の怪人たちの表情が喜びでパアッと明るくなる。
すると夢がさりげなく啓太に近寄ってきて耳打ちする。

「なかなかのご判断です、啓太さま。
 これで彼女たちの啓太様への忠誠心は、さらに強固なものになるでしょう」
「んな、大げさな・・・」
「そうですか?彼女たちはそう思ってないようですが・・・」

夢に言われ、啓太は改めて作戦部の怪人たちを見てみる。
啓太の視線に対する反応はそれぞれだったが、みな一様に顔を赤くし、瞳を潤ませている。
まるで恋に恋する乙女のような反応だ。
ここ最近、怪人たちと関係に持ったおかげで、啓太は女の欲情したときの顔だけはわかるようになっていたのである。

「う・・・」

そのものすごい数に、さすがの啓太もちょっと怯む。

「怪人たちを大事にするのもよろしいですが、時と場合をお考えになられますよう。
 でないと体力が持ちませんよ?」
「わ・・・わかった。気をつけるよ」

この年齢で腹上死なんてある意味贅沢な話だが、啓太にはまだ死ぬつもりはない。
啓太は夢の忠告を素直に聞き入れたのであった。
・・・というか、そーでもしないと彼女らの色香に当てられてあっという間にミイラになってしまうような気がしたのだ。
何しろ彼女たち作戦部の怪人たちは訓練中ということで、動きやすい格好をしているのだが、これがまた色っぽいのだ。
レオタードや体操着、半袖のTシャツ&短パン・スパッツなど、明らかに啓太を意識した格好をしているあたり、彼女らもそれなりに男を研究していたらしい。
しかもみんな粒ぞろいで、啓太を好いていてくれるのだ。
男としてこれほど幸せな環境はないだろう。
とは言え、一般人である啓太はそんな環境にうれしさと同時に抵抗も感じている。

(ただでさえ夢たち7人の相手で感覚が麻痺しているのに、これ以上すごいことになったら戻れなくなるんじゃないだろうか?)

そんな不安が啓太を押し留めているのである。
今さら何を抜かすかって気もしないでもないが。
だが啓太に理想のご主人様になってほしいと願う夢は、そんな啓太の心理を読んで先回りをする。

「・・・啓太さま?もし欲情されたら、その辺の怪人にいつでもお相手を命じてくださいね?
 ここにいるものはみな、啓太さまのお役に立ちたくてうずうずしているんですから・・・♪」
「・・・っ!いっ、いやっ!またにしとくよっ!
 それより夢っ!ここにいる怪人は、どんな仕事をする予定なんだいっ!?」

啓太は本能に抗いつつも強引に話を切り替える。
夢はその様子に少々不満を感じつつも質問に答える。

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